なんとなく秋が来て。 彼岸花
しれっとヒガンバナの花が咲きだしました。
ヒガンバナは稲作と共に日本に伝わったとされます。
縄文時代(狩猟採集が中心)と異なり稲作は自然に対し大きく
手を加えます。
自然破壊をしていくわけですが、ヒガンバナは長く丈夫な根や葉
(草の少ない冬に葉を出す)で土手や畝の土砂崩れを防いで
くれます。
ヒガンバナは全草に毒(リコリン,アルカロイド)があるので、モグラ
などが畝に穴を開けるのも防いでくれます。
また、救荒作物として稲が不作だった場合には球根に含まれる
デンプンを毒を洗い流したうえで食用にできました。
毒の成分はタンきりや咳止めの薬用成分にもなります。
含まれる毒の量は少ないのですが、子供の誤食を避けるためにも怖い
イメージのある別名をつけたと思われます。
別名の一つの「曼珠沙華(まんじゅしゃげ)」は天上に咲く花の
意味です。
ヒガンバナは青軸(花茎が緑色)です。
そのことが花色を邪魔しないのですが、交配種のリコリスは
泥軸(花茎が茶色)のものが多いです。
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