無料ブログはココログ

« 赤い砂漠の住人 | トップページ | T.seleriana アリんこパラダイス »

2007年8月14日 (火)

マニア好き

Psilotum_nudum

                      Psilotum nudum

写真は、マツバランPsilotum nudumです。

品種は九十九金斑(ツクモキンプ)ということです。

松葉蘭は、4億年前始めて地上に進出した植物リニア(Rhynia)

などの特徴を今に伝える、生きている化石の様な植物です。

葉は退化し地上部と地下部に分かれていますが、地下部は

植物学上の根の要件を備えていません。

日本の古典園芸は少ない植物の種の中での形質の変化や

斑等のバリエーションを楽しみます。 これに対しイギリス発祥

のガーデニングは種の多様さに重きを置きます。

この違いはイギリスの植生が元々多様性に欠き、海外から

プラントハンターのもたらす見たこともない様な植物に価値を

見出したのに対し、日本はその恵まれた豊かな植生ゆえに

その必要がなく、身近な特定の植物が見せる変異に珍しさを

見たからではないでしょうか。

私は、この単純な植物が表す繊細な芸に魅力を感じると同時に、

同じように見える中から個々の違いを見つけ楽しむ日本の

古典園芸が素敵だなと思います。

根元近くに見えるのが今年の新芽です。

« 赤い砂漠の住人 | トップページ | T.seleriana アリんこパラダイス »

古典園芸 Japanese traditional horticulture」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: マニア好き:

« 赤い砂漠の住人 | トップページ | T.seleriana アリんこパラダイス »

2024年10月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31    

最近のトラックバック