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2007年10月

2007年10月31日 (水)

T.funckianaとheteromorphaの違いの話

Heteromorpha_funckiana

左がTillandsia funckiana(ベネズエラ原産)で、

右がTillandsia heteromorpha(ペルー原産)です。

花はフンキアナの方がT.andreanaに似て赤く綺麗です。

両者の違いは分かりづらいですがフンキアナの方が

葉がより繊細です。

ヘテロモルファの成長は、本当に育つ気があるのか疑う

ぐらい非常に遅いです、なのに変な所から根だけは

出してきました。

このヘテロモルファは2年も育てているのに殆ど長さが

変わりません、変化は前述の根と子株が発生したぐらい

です。

相当気長な人にしか向かない種かもしれません。

ここのところ、とても良い気候でどこかに出かけたい

のですが出かけていません。明日、歯医者さんです・・・。

2007年10月29日 (月)

地湧金蓮花 の開花2

Musella

          Musella lasiocarpa

Musella lasiocarpa チユウキンレンカの花です、

金色のとても綺麗な花です。

花といっても本当の花は花弁に見える包葉の基部に

見えるバナナの小さい物のようなのが本当の花なの

ですけど・・・。

とても不思議な花ですよね。この開花時期になると

葉はまったく姿を消します、次の写真のように。Musella_1

          Musella lasiocarpa

どんどん咲き進んでいくとこうなります。

まるでアステカの太陽のようです、黄金の歯車。

この花の特徴の一つに花期の長さがあります、

なんとほぼ一年咲き続けます、始めはワァーイと

喜んでいましたが最後のほうではちょっとうんざり

といった感じです。

でもまさに地上に咲く金色の蓮ですよね。

この後古い包葉は茶色に枯れてゆき、どんどん新しい

金色の包葉が開いてゆきます。

ある程度花が進むと、株もとの葉柄の間から吸芽が

沢山出てきて成長していきます、そして又花を

咲かせます。

2007年10月28日 (日)

地湧金蓮花の開花!

Musella_3

          Musella lasiocarpa

前回、祖父母の家のバショウの話の続きを、

私にとってのバショウの魅力と言えば何よりその葉音

にあります。

芭蕉はその葉の平行支脈の沿って簡単に裂けます、

新しく出た葉はまだ破れていないのでこれを破るのが

快感でした。

それはいいとして芭蕉の葉音には2種類あります、

一つは風で、もう一つは雨です。Musella_4

           Musella lasiocarpa

風の強い日は葉が擦れ合ってバサバサと

大きな音を鳴らします、台風のときなど家から見る

のが好きでした、ちょっと怖い感じがして。

雨の日は大きな葉に雨粒が当たる音が響いていました。

 とてもいい音が鳴るんです、ガーデニングの重要な

ファクターとして視覚や嗅覚は知られていますが

意外とこの聴覚を刺激する植栽と言うのも

取り入れるとおもしろいかもしれません。

写真は、いよいよ開花の時です、始めは葉か花弁

(実際は花びらではない)か区別が付かないような

ものが出てきます。

でもとってもキンキラキン、まさに金色の蓮です。

 つづく

2007年10月27日 (土)

地湧金蓮花の株姿

Musella_2_2

         Musella lasiocarpa

これは何の草でしょう?ムサ科 バナナの仲間は草本

だそうです。

芭蕉ではありません、Musella lasiocarpaです。

中国の四川省が原産で淡路花博で有名になった

植物です。30cm位の苗を買って花が咲くまで2年

まるまるかかりました、耐寒性は有り、大阪の平野部

では問題なく戸外で越冬しました(葉は枯れますが)

念のため、私は不織布の寒冷紗を被せました。

花が咲くまでは長いですがその株姿がなかなか

南国を思わせる雰囲気でかわいいです。

夏にいきいきと延ばす大きな葉を眺めていると、

小さい頃祖父母の家にあったバショウの植え込み

を思い出します。何十本も群生していて花も良く咲いて

いました、花後に実が成るのですがそれをこっそりと

食べたことがあります、食感はバナナですが味は

青臭いだけでした。

次回はいよいよ開花の写真を載せます。

2007年10月25日 (木)

南天のグラデーション

Nanten

阪神淡路大震災の時に倒壊した家(祖父母の家)の

茶庭に通じる路地に植えてあった南天を実生した

ものです(当時は挿し木できることを知りませんでした)。

12年の月日が流れ、私の身長よりはるかに大きくなり

ました。今年はわざと実を付けていません、豆知識で

すが南天に沢山実をつけたいときは花時に雨除けを

すると花粉が流れずによく結実するそうです。

写真の南天の葉、きれいに色付いてませんか、実は

今の時期新芽が展葉してきています。

上の葉が赤いのは新葉を紫外線によるダメージ

から守る為、下の葉は寒さで色付いているからです。

春先に楠木の新葉が赤いのも紫外線のダメージを

防ぐ為です。

12年で、芽が出たときは小さかったのに今では幹の

太さが3cmを超えているものもあります、目指せ

鹿苑寺にある南天の床柱!です。

明日からは雨だそうで・・・もうすぐリンドウが咲きそうです。

2007年10月23日 (火)

台湾八角蓮の傘

Hakkakuren

          Podophyllum pleianthum

台湾ハッカクレン(Podophyllum pleianthum)です、

綺麗に作れていると思いませんか?

ハッカクレンの実はメイアップルといって食べられる

そうですが、この植物自体は毒草です。

自家受粉しない為か一度も実を成らせた事は

ありません。

写真の八角蓮を下からのぞくとドームの様に

見えます、カエルさんが雨宿りをしてくれたら

ピッタリな感じです。

中国ハッカクレンは葉柄の途中に花を付けますが、

台湾ハッカクレンは葉柄が分枝する又の部分に

花を付けます。

すごく気に入っている植物なのですが、一つ難点を

云えば葉が枯れるのが早いことです、八月に入った

ら徐々に枯れてきます(遮光を強めにすれば、葉が

長持ちするようです)、その為地植えをして群生させ

たいのですが、鉢植えで我慢しています。

最近、とても過ごしやすい気温です、でも冬はもうすぐ、

庭の木々が落葉を始めています。

2007年10月21日 (日)

石臼の飛び石

Isiusu

飛び石に石臼を使ってみました、どうですか?

まだ苔を貼っていないのでなんとも言えませんが・・・。

石臼を使った飛び石は、茶庭などで奇をてっらった演出

として配されるそうです。

そもそも石臼の材質には加工のしやすい軟らかい石質

の石が使われるので写真にある様な花崗岩の石臼でも

飛び石としての強度が足りないそうです、飛び石の上

を歩かず地面を歩いています←貧乏性の為。

しかも食べ物を扱う道具を踏みつけにするのは良くない

という意見もあるそうです。

♪でもそんなの関係ねぇ~♪、見た目は楽しいですよね、

靴脱ぎ石まで飛び石を置くのが夢だったので、気に入って

います。

今、植える苔をスナゴケにしようかスギゴケにしようか

迷っている最中です、苔は高いので石臼に使ってしまった

ので、苔を貼るのは何時のことやら・・・という感じです。

飛び石の間隔が少し広いのではと思われるかも

しれませんが経済的な理由の為です、あと何個か必要の為。

写真の石臼の4個のうち3個までが石臼の下側の石を

利用しています、下側の石はすり潰した粉が自然と外側に

流れるように全体的に山のような傾斜が付いていて、

中心部より外側が低くなっているので水はけがいいから

です、見た目も穀物の投入口が無い為きれいです。

その分上側の石臼は外側よりも中心部が低くなる為、

写真のように(一番手前の石)水が溜まってしまいます。

これから石臼の飛び石をお庭にお考えの方には、

石材店で売っている強度も充分な飛び石用に作られた

石臼をお勧めします。

2007年10月18日 (木)

T.ionantha var.maxima (Huamelula)のスタイル

Maxima

          Tillandsia ionantha var.maxima

Tillandsia ionantha var.maxima(Huamelula)の開花時

の写真です。

チランジアの魅力はその造形美、そもそも植物は

美の宝庫です、ラリックやガウディーもそこからヒントを

得ています。

「美」を見たときに反応する脳の部分は、砂漠で水や

食べ物を見つけたときに反応するそれと同じだそうです、

植物は脳の乾きを潤します。

植物の緑の波長が目に良いだけでなく、スタイルも

重要なのです。個性的な形のチランジアは群生させると

その魅力が埋没してしまいますが、私はかえって野趣が

増して好きです。

チランジアを栽培する人にとって増えたときに一つずつ

バラしてしまうか、群生させたまま育てるかは究極の

選択です、どっちも一長一短ですが。

でも自然の中ではこんな風に生きているんだな~と

思えるのはやっぱり群生の方です、写真の株では

イオナンタの大きいバージョンというのが分かりにくい

ですが、生命力は伝わってきますよね。

今日は、日差しのキツイ一日でした、初夏を思わすような。

2007年10月17日 (水)

Rosa gallicaの花

Galica

           Rosa gallica

Rosa gallicaの花です、春の一期咲きです。

あまり写真を見かけないので紹介します。

とてもカワイイ花を咲かせます、しかも日が暮れると

花弁が閉じ翌朝また開きます。

細い茎がブッシュ状に低く茂り扱いやすいバラです。

原種かそれに近いとされていて様々な系統があると

されています。

葉も現代バラの厚く濃い色に比べ、薄く繊細な印象を

受けます。一重咲きでハブリッドティーを見慣れている

人には薔薇らしくないかもしれませんが、蕾を見て

いただくと、しっかり薔薇しています。

ヨーロッパではRosa gallicaの5枚の花弁をキリスト

の受難に見立て特別な花とされていました。

この花もそうですが原種に近い植物の花色は明るい

ものが多いと思います、絵の具と同じで人間が交配

すれば交配するほど色が濃く暗くなってしまうので

しょうか、私は原種の透き通るような花色の方が好き

です。

原種に近いオールドローズは現代バラの様に個性が

強くないので、他の草花とも相性が良く、いろんな植栽

に溶け込むようにその美しさを発揮します。

でもあまり売って無いんですよね~こんなにいい花なのに。

2007年10月16日 (火)

フユイチゴの葉に見る秋

Fuyuitigo

         Rubus buergeri

フユイチゴ(Rubus buergeri)、冬苺や寒苺とも

呼ばれている日本に自生するラズベリーです。

実もおいしいのですが(実は毛が口の中で気になる)

なんといってもこの植物の魅力はその美しい葉に

あります。もう少し寒くなると、もっと赤く色付きます、

常緑なのですが、紅葉した様子は柿の紅葉に匹敵する

キレイさです。

写真を良く見てもらうと葉腋に実が膨らみかけています、

冬に真っ赤なキイチゴの実がなり、枯れた大地に

輝きます。

この植物は匍匐性で日陰のグラウンドカバーに利用

できます、ただドゲが多く痛いので注意が必要です。

この個体は祖父の持っていた山が造成されてしまう

ときに移植したものです、冬になると実を摘んで食べて

いた思い出があります。

又、実が成ったら写真と簡単なジャムの作り方を載せ

ますね。

今日は、秋の空にしては雲が低い一日でした、

スモモの木も紅葉を始めています。

2007年10月15日 (月)

ベビーティアーズの花は・・・

Soleirolia

          Soleirolia soleirolii(Helxine soleirolia)

学名Soleirolia soleirolii(Helxine soleirolii)お店で

‘ベビーティアーズ’とか‘アイリシュモス’として売られ

ている近年大人気の観葉植物です。

イタリアのコルシカ島やサルジニア島に自生します。

なぜ人気かというとその小さな葉もカワイイのですが、

咲かせる花が世界でも最小クラスで、見つけると幸運に

恵まれるという言い伝えがあるからです。

きっと自生地の島の人はデートなんかで散歩に行き

この花を見つけてイチャついているんでしょう、

どうぞご勝手に!。

実際、どんなものか分からず探すと見つけにくいものです。

私は何回もこの花を見ていますが一向に幸せになる

気配がありません。

栽培は葉の上からの潅水を嫌いますので(蒸れて枯れた

葉が病気などの原因になる)シクラメンの栽培で利用

されている底面給水鉢を利用すると簡単です。

夏は50%の遮光では葉焼けします、冬は霜が降りたり

凍結さえしなければ0℃にも耐えます。

葉の色は写真の緑のほか、グレーの斑入りのようなもの

や黄緑の品種があり並べるととてもステキです、それら

緑以外の品種は時々先祖帰りした緑の葉が出てきます

ので随時取り除いて下さい。

ベビーティアーズは部屋に飾ると小さいながらも存在感

があり、やさしく明るい空間を作り出すので、冬に向かう

これからのインテリアグリーンとしてピッタリです。

今日はランを室内に取り込みました、例年よりも遅いです。

2007年10月14日 (日)

T.filifolia でジオラマ

Filifolia

          Tillandsia filifolia

どうですか、砂漠の雰囲気でてますか?

Tillandsia filifoliaを使った飾り付けです、葉先が枯れ

こんでいますが気にしないで下さい。

チランジアは育てるだけでも楽しいですが、部屋に

飾って初めてチランジアをフル活用したことになります。

チランジアは単体で飾るよりも、小物を配したほうが

より楽しくなります、写真のでは石とエジプト土産の

黒檀で彫った駱駝を添えてあります。

最近マン盆栽といって盆景に小さな人形等を使ったり、

鉄道模型に小品盆栽や苔をあしらった物がありますが、

是非チランジアも活用してください。

手入れが簡単な分(特に水遣りや植物自体の軽さ)

より可能性が膨らみます。

でもこうしてT.filifoliaを見てみると、ふと雑草と何処が

違うんだろうと思ってしまいます、アスファルトと側溝の

間ぐらいに生えていたら絶対引っこ抜かれて捨てられ

ますよね。

今日は曇りです、手が届くぐらい空が低く息が詰まり

そうです、この写真も光量が足りず寂しげな色に

写ってしまいました。

2007年10月12日 (金)

茶の花

Chya

          Thea sinensis

お茶の花の季節です。元々中国から仏教と共に

薬用として渡来した茶(Thea sinensis)は今でも寺院の

生垣として見られ、秋のこの時期に実を結び、花を

咲かせます。お寺参りのついでに庭のお茶の花を

見て、種を拾い実生して栽培することが出来ます。

(ただし実生した種が自家受粉したものである場合

トウチャ別名ニガチャThea sinensis var. macrophylla

となる時があります、これは薬用となるのですが、

喫茶には適しません)

熱帯地方が原産なので寒さや冬の乾燥には弱い

のですが(葉に病原菌が入り赤くなって痛む)、

寒地でも鉢植えなどにして室内に取り込めば簡単に

栽培できます。

葉に含まれるカフェインが生物には毒素なので

ツバキ科で心配なチャドクガなどの害虫もほとんど

着きません。

実生した苗は盆栽にも出来ます、一日花ですが室内

でも清楚な白花が見ることが出来ます。

最近、紅花茶という園芸品種が出ているようですが、

お茶にして飲むとヒドイ味だそうです。

この一週間ぐらい天候が不安定です、気分も晴れません。

気候や空の高さと国民性は関係します。

昨日、御堂筋の銀杏落しをやっていましたが、私も

お寺のイチョウの種を拾ってきて小さな盆栽を作り

ましたので今度紹介します。

2007年10月11日 (木)

Den.aphyllum 花の香り2

Pierardii

          Dendrobium pierardii

はじめに言っておきます、このランの香りはヒドイです。

Dendrobium pierardiiと呼ばれていたランです。花は

とても綺麗なのですが・・・朝、部屋の中に異臭がこもって

います。 何故こんなにも美しいピエラルディーがもっと

栽培されないか(寒さにも強いし栽培もとても簡単)と言うと

香りと見た目のあまりにもの乖離にあると思います、

変な形のランが変な匂いでもいいんです、ただここまで

綺麗だとそのギャップが・・・。

でもそのにおいまでも受け入れさせてしまいそうな美しさ、

下垂する優美さ、枯れたようなバルブに咲く花の瑞々しさ・・・、

光に透けるその姿は、♪絵にも描けないうつくしさ~♪

なんです!。

最近、最低気温に気を配るのを忘れていました、

園芸家とくに蘭栽培家にとってあってはならない事です。

でも今年は8月の次に8月、そして9月が無くていきなり

10月の様な気温だったので、つい蘭を室内に入れる

タイミングを誤るところでした。

温暖化の影響か屋外で生育させる期間が長くなる

のは嬉しいのですが・・・そのうち日本でもこの蘭が

普通に藤のように庭木に着生させて花を咲かせる

ようになってしまいそうです、不幸なことに?

注(このランは寒さに強いと書きましたが、最低気温は

5℃必要です。)

2007年10月10日 (水)

ローズマリーの丸刈り

Rosemary3

           Rosemary`Marine Blue'

Rosemary`Marine Blue'です、ローズマリーは自然樹形

でも美しくそんなに大きくならないのであまり剪定され

ませんが写真のようにいろんな形に作れます。

関西のような暖地ではローズマリーの様に暑さに強い

ハーブは貴重です、花も綺麗ですし蜜源にもなります。

鉢植えで育てられているのをよく見かけますが、庭植え

ではメインで常緑の雰囲気のある植栽も表現できます。

それに子供が目を突くこともないし一部のイネ科のよう

に手を葉で切ることも無く安全です、触れるといい香り

もするし,五感をフルに楽しませる庭の重要なアイテムです。

兵庫県宝塚市山本のあいあいパークの中庭には

ローズマリーの大株が植えてあります、目標です。

ただローズマリーは地中海性気候の雨の少ない気候

の植物なので深く根を張り地表近くの根が少なくなる為、

庭植えすると移植が困難なので植える場所を慎重に

選ぶ必要があります。

2007年10月 9日 (火)

イワヒバのユーウツ

Iwahiba2

          Selaginella tamariscina

以前ご紹介した時は、真夏に乾燥し丸まった姿でしたが、

これが復活した真の姿です。丸5年育ててようやくここまで

大きくなりました、本当に成長が遅いです。

時々山取りの大きな岩松が売っていますが悲しくなります、

そこまで大きくなるまでどれだけ時間がかかったか、

でもチョット欲しいのが本音。長命不死草これが別名です。

この個体は葉が緑の野生種の増殖品です、自分でもこの

個体から葉挿しで増やしました。葉が細かく詰まってていて

お気に入りです。

でも今年もやってしまいました、根詰まりです、岩檜葉は

老成したり鉢の中が根で一杯になると胞子葉が出てきます、

写真で葉の先端が白っぽくなっているのが胞子葉です。

この葉がすぐ枯れてとても美観を損ねます、せっかく

枯れた汚い葉が隠れてきたと思ったのも束の間。

植替えをサボった罰です。

梅雨の頃の植替えでは根を三分の一ぐらい切っても

問題無いとされていますが、私の経験では切った根の分

葉が枯れてしまうので今は植替えのとき根は切らない

ようにしています。

素焼鉢で栽培していますが根の回りが速く、焼締め鉢

の方がいいのかなぁ~と思います。

写真では判りませんが、この岩松もオシャレな鉢に

植えてあります、とっても素敵なインテリアグリーンに

なります、観葉植物に一鉢いかがですか?

2007年10月 8日 (月)

T.fuchsii var. fuchsii のマナカナ

Fuchsii

           Tillandsia fuchsii var.fuchsii

写真はTillandsia fuchsii var.fuchsii です。

以前紹介したT.atroviridipetalaやT.argenteaに

そっくりです。

この株は去年の花後に子株が2個成長したものです、

大体1年でこのくらいに成長します。

綺麗に成長してくれています。 自然は大いなる

造形主です。チランジアは環境さえ整えてあげれば後は

自然に完璧に近い造形美を見せてくれます、多くの

植物が剪定や整枝を必要とするのに対し。

ポイントは出来るだけ人間がチランジアに触れない

ことだと思います、この個体も小さなコルク片に固定し

そこを持つようにしています。 

2007年10月 7日 (日)

マツバラン たわしは誰?

Matubaran

          Psilotum nudum

私は冬虫夏草ではありません、松葉蘭です、

品種名はまだ無い。何の芸もしない。

全体が黄色みを帯び葉先に少し黄斑が入っています。

飛んだ胞子から芽を出した個体です。

こうやってオシャレな鉢に植えると古典園芸も立派な

インテリアグリーンですね。マツバランのフォルムも

なかなかシュールですし。

存在感がありますよね一本でも。江戸時代 松葉蘭が

大名園芸だった頃、すでにインドアプランツだったの

ですよね。観葉植物の前身みたいな。

あまり市場に流通していないのが残念です、専門店へ

行くと何万円もかかってしまうし。

なにも銘品じゃなくても、この様に飾ったらマツバラン

自体が個性的なので充分観賞価値があるのに・・・、

それに別に伝統的な鉢に植える必要なんてありません

よね。 ちなみにこのマツバラン植物だけで500円でした。

2007年10月 5日 (金)

ローズマリー 生垣考

Sising

            Rosemary`Sissing hurst Blue'

写真はRosemary`Sissing hurst Blue'です。

以前紹介したローズマリーより繊細な印象を作り出します。

葉も細かく優しい感じの枝振りになります。

これも生垣にしようと育てている最中です。 生垣には一般に

`Miss Jessup's Upright`や`Rex`が立性で大きくなるため

使われますが、ローズマリーは品種によって葉に個性がある

ので色々な品種を植えようと思っています。

`Rex`は樹形が豪快で葉も大きく光沢があるので欲しい

品種の一つです。

生垣と言うと、どうしても単一樹種で構成されがちですが、

別にいろんな木があった方がいいじゃんってことで、私は

ローズマリーに果樹のフェイジョアや実や冬に色付く葉の

綺麗なDodonaea(ホップブッシュパープレア)などを混植

しようと考えています。

様々な樹形や葉で植栽にリズムが生まれそうな・・・。

どちらも剪定が簡単ですし病害虫にも強いのでお勧めです、

銀梅花(マートル)なんかも香りが良くていいかも。

品種を指定してしまうとロズマリーの大株は手に入りにくい

のでコツコツと育てるしかありません。

香りの生垣を目指しがんばります。

2007年10月 4日 (木)

T.atroviridipetala 秋ですね!

Atrovi

        Tillandsia atroviridipetala

台風が近づいていてお昼は少し暑いですが、朝晩は

とても過ごしやすいですね!。

秋の味覚といえば栗ですよね!、おいしいですよね!。

祖父の家には栗の木があり秋には自宅で栗拾いが

出来ました。とても楽しかった思い出です。

 拾った栗は包丁で鬼皮と渋皮を剥くのですが・・・

いるんです奴が。キヤ~!ウジムシ~。正式名称は

モモノゴマダラノメイガと言うそうです。

その白い小さな幼虫が・・・ドングリを大量に集めて

この幼虫を大量発生させてしまったこともあります。

モモノゴマダラノメイガの入っていた栗は判るんです、

味でね・・・まずいんです。

その事がトラウマとなり、いまだに栗ご飯・正月の甘露煮

・栗おこわ・栗甘納豆などに入っている栗を食べるときは

必ず半分に割って砕いて、中にウジムシがいないことを

確認しないと食べられませんマロングラッセも、

でも破片ばかり入っているものでOKなので安上がりです。

余談ですがシイタケも嫌いなので松茸もキライです、

秋の味覚よさようなら~。

写真は栗ではありません、立派なチランジアです。

アトロビリディペタラって栗に似ていますよね、New

Tillandsia Handbook掲載の個体に近いと思われます。

最近海外での流通量が少なく、国内でも入手が困難です。

写真の個体は古いもので2頭立てになっています。

2007年10月 3日 (水)

五葉松は葉が命

Goyoumatu

          Pinus parviflora

ゴヨウマツ 学名Pinus parviflora

は吉田兼好も「徒然草」で庭にあったらいいよ~と

言っている位、葉や樹形が美しいものです。

黒松や赤松と違い庭が広くなくても植えることが

出来ます。

五葉とは短枝(葉が束ねられている付け根の所)に

葉が5枚付くからです、黒松や赤松は2枚で、高野山

には弘法大師ゆかりの3枚の松があるそうです、

見た事はありませんが。

ちなみに北米東部原産の葉が30cmにもなる大王松

は葉が3枚です。そんな葉が命の五葉松ですが今年の

猛暑でご覧の通り葉先が黄色く枯れています、

本当ならこの木の葉は青白くとても綺麗なんです。

なぜ写真がアップかといいますと、この木は元々盆栽で、

事情があって枯らすのを惜しまれて庭の隅の地面に

下ろされていたものでした、そこの土地を売って家を

建てるため造成するので再び掘り起こされ盆栽に

されている真っ最中という異色の経歴を持っている

からです、しかも放置されていた為満身創痍。

枯れちゃうかも・・・。つまり、まだ形がお見せすることが

出来ないくらい変なんです←自称‘黄山松’。

今、枝を作っているのでいつかご披露します。

2007年10月 2日 (火)

クロカミランは高値の花?

Kurokamiran

         Orchis graminifolia var. kurokamiana

季節外れの写真ですがクロカミランの花です、春に

咲いたものです。 佐賀県の黒髪山に自生します。

これだけ綺麗な花ですので盗掘が相次ぎ絶滅しかけ

ました、でも今は大手の種苗会社でも実生苗が売って

いるので買うことが出来ます。

写真では判りにくいのですが園芸品種化された

ウチョウランと違い、茎が斜上し花を咲かせます、

ちょうど崖から身を乗り出すように。

とても野趣あふれる蘭です。 暑さにはウチョウランより

も強く育てやすいです、今年の夏も平気で乗り切りました。

花の特徴は斑点と紫色がキレイに出るところです。

このクロカミランは人工増殖品です、普及させる事に

よってこの様な植物の自生地が守られていくならば

良いことだと思います。

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