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Citrus junos
冬になると鉢植えの柑橘類の葉が落ちる~と悩んでいる
人はいませんか?
写真は木頭柚子です、葉は三分の一位になってしまい
ました、中には葉のない枝も・・・。黄色い落ち葉がいっぱい
落ちました、葉の色も黄色っぽく一見弱っています。
レモンも同じです。
でもこれが普通なんです、寒く光合成を効率よく出来ない
どころか根があまり活動できないのに葉からの蒸散が多く
なりデメリットの方が大きい冬は常緑の柑橘類も落葉する
のです。
でもご安心を、春になれば沢山の新芽が出てきます。
寒い地域ではもっと落葉するそうです。関西では地植えでは
常緑を保ちますが、どうしても鉢植えは根鉢自体が地上に
露出してほとんど直接冷気に冷やされるのと土壌からの一定の
湿度の供給が無い為、寒さで活動が鈍る根にはダブルパンチ
なのです。
今年は実が成りますように・・・、できればいっぱい。
Tillandsia
Tillandsiaにとって というより植物にとって風は
大切なものです。
写真は家の中で春を待っているT.ionanthaです、
色々な種類が混ざって置いてあります。
冬になると耐寒性の無い植物が家の中に入ってくる
為込み合い、イオナンタは置き場所が無い為ランと
一緒にワーディアンケースに入れています。
風が無いです、換気扇を入れていません。
リビングに置いてある植物はまだ人の動きなどで
風が起こるかもしれませんが、小さなワーディアン
ケースだと全く空気の動きが無いです。
植物は自分の周りの空気を気孔から取り入れて
呼吸をしています、でも自分では動けない為風が
周りの空気を移動させない限り自分で吐いた空気を
また自分で吸うという事になります。
窒息しそうな気分・・・。
春になり屋外の風に当てると見違えるように
いきいきとなります。
Dendrobium amabile
洋蘭の‘落ち葉’というとピンと来ない人も多い
と思います、でもランも植物ですので当然落葉します。
写真はDendrobium amabile Callista節のベトナムに
生育している原種のランです。
このランは落葉の前にこの様に黄色く色付きます、
やがてこの葉は地面に落ちてゆきます。
ベトナムと聞くと熱帯の暑い国のイメージがあり
ますが、このランは北部の山岳地帯の1,000~1,500m
の高地に自生します。
そこの年間の気温は最低10℃最高27℃位です、
湿度を除けばとても快適な温度です(ちなみに湿度は
Dendrobium amabile
2枚目の写真が開花したときのものです、
こんな綺麗な花が咲く森に枯葉剤を撒いたなんて・・・。
栽培はランでは簡単な方です。
木々の生い茂るの中に生育していますので遮光は
他のデンドロビウムに比べ強めにします。
こんなランが木に着生して空中に花を咲かせる、
ベトナムの森を想像しながら下から見上げるように
鑑賞するのがポイントです。
Aloe plicatilis
Aloe plicatilis(乙女の舞扇・Fan aloe)kumara節の
アロエです、南アフリカ ケープ地方南西部原産です。
2~3mにもなる大型のアロエで葉はこのままで
成長してもロゼット状になりません、枝分かれします。
見た目がスッキリとしているので観葉植物として
人気があります、耐寒性もある程度あり無霜地帯では
屋外でも冬越し出来るようです。
ただし休眠する高温期の多湿は大敵です、腐ります。
黄色い花が咲くそうです。
写真では分かりづらいですが少し幹が現れています。
夏の断水の影響が残っていて葉がヨレヨレになって
いますが、水を与えると綺麗な姿になります。
Soleirolia soleirolii
ベビーティアーズ,アイリシュモス(Soleirolia soleirolii)
以前書きましたように底面給水鉢(シクラメン等で
使用される鉢)を使うと栽培がとても簡単です。
霜が降りなければ0℃近くまで耐えられるこの植物は
冬に戸外で栽培すると、葉が寒さに耐えるようにギュっと
密着しますが屋内で過ごさせると写真の様にのびのび
と成長を続けます。
給水口が窓に見えて‘妖精の棲家’見たいですね、
みずみずしい緑の柔らかな葉が冬の乾燥を和らげて
くれます。
小さく見えますが直径23cm程あり、毎日150mlの水を
吸い上げて加湿器と酸素を供給する役割をしてくれて
います。
底面給水鉢の栽培のポイントは水受けの水を切らさない
ことと、葉色の緑が薄くなったり黄色みを帯びてきたら
通常の4倍位に薄めた液肥を水受けに水遣りの代わりに
注ぐだけです。
春に近づくと急に日差しがきつくなるので葉焼けに
気をつけてください。
大阪は明日から1週間ずーと雨か良くても曇りで気温も
低くなるそうです。
Psilotum nudum
この前紹介した松葉蘭の新芽にはこの写真と
違い枝の様な所にまぁーるい粒の様なものが
付いていませんでした、この粒は胞子囊です。
鑑賞される松葉蘭は植物学で胞子体といわれる
もので胞子をばら撒く為だけの存在です。
胞子は配偶体を作り受精した後に、このいつも
見ているマツバランが地上に現れてくるのです、
別物ですがキノコみたいなものです。
配偶体は地中にあり葉緑素を持ちません、
胞子体は葉緑素を持っていますが配偶体と同じく
地下茎に共生菌を持ち栄養をもらっています。
育てるには肥料はほとんど必要ありません。
手前の新芽の二叉して分枝する様子がイチョウの
葉に似ているのは、共に太古の原始植物の記憶を
受け継いでいるからです。
松葉蘭を見て陸地に初めて進出した植物を
想像するのも楽しみ方の一つです。
Tecophilaea cyanocrocus
Tecophilaea cyanocrocusの芽の写真です。
去年の10月12日に植えたものです、現在こんな
状態です(高さが4cm)、大阪の平野部なので
屋外で育てています。
霜が降りそうだと保護します、凍結もダメです。
‘アンデスの青い宝石’と呼ばれるこの植物は、
その名の通りラピスラズリのような青さの花を
咲かせます、フェルメールもビックリ!
咲いたら掲載するのでお楽しみに・・・。
cyanocrocusには花色の違う品種が花の中心が
白く抜ける‘ライヒトリニ’と花弁が紫色の
‘ビオラセア’が有ります、またTecophilaea属には
別にviolifloraがあり一属二種です。
分球しにくいので大変高価な球根です、今年は
写真では分かりづらいですが4芽出ています。
用土には硬質の山野草の培養土を使用しています、
肥料は用土に混ぜ込まず薄い液肥を与える方が
いいそうです。成長期は5月下旬頃までです。
南半球の野草なので季節が逆になりアロエ等と
同じく冬に成長します。
自生地では荒涼とした砂漠のようなチリのサンチャゴ
北部の高原に育っています。
Dudleya brittonii
仙女盃(Dudleya brittonii)です。こう見えても
小低木です、木なんです!
買ってから10ヶ月ほど育てました、ロゼットの直径が
20cm位です。
せっかく白くなってっきたのに雨除けのビニールが
破れて少し濡れてしまいました。
葉の黒くなっている部分が白い粉が取れた所です。
仙女盃はある程度耐寒性があるので関西の暖地では、
凍結や霜が降りない限り屋外で越冬できます。
寒い間は根が休眠するので、水遣りは控えめに
します(厳寒期は暖地でも水遣りをストップします)。
春の低温期に一番成長するので、たっぷりと日光に
当ててあげます。
オシヤレな鉢に植えると、とっても綺麗なインテリア
プランツになります、あまり発根しないので植替えは
根を切らないように注意して。
まさに多肉植物の女王様です。
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