マツバランの実とは
Psilotum nudum
この前紹介した松葉蘭の新芽にはこの写真と
違い枝の様な所にまぁーるい粒の様なものが
付いていませんでした、この粒は胞子囊です。
鑑賞される松葉蘭は植物学で胞子体といわれる
もので胞子をばら撒く為だけの存在です。
胞子は配偶体を作り受精した後に、このいつも
見ているマツバランが地上に現れてくるのです、
別物ですがキノコみたいなものです。
配偶体は地中にあり葉緑素を持ちません、
胞子体は葉緑素を持っていますが配偶体と同じく
地下茎に共生菌を持ち栄養をもらっています。
育てるには肥料はほとんど必要ありません。
手前の新芽の二叉して分枝する様子がイチョウの
葉に似ているのは、共に太古の原始植物の記憶を
受け継いでいるからです。
松葉蘭を見て陸地に初めて進出した植物を
想像するのも楽しみ方の一つです。
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