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2009年9月

2009年9月30日 (水)

テコフィレア ティコフィレア?の用土

[用土]

使用している用土は「花ごころの 山野草の土」で、

軽石,鹿沼土,バーク,ゼオライトの配合です(肥料分

は入っていません)。

団粒構造が崩れにくく、通気性・排水性の良い用土です。

排水性が良ければ多少水を遣りすぎても腐りません。

バークが少量入っていますが腐葉土やピートモスなどの

腐植質を用土に混ぜないのは、完熟でないと根を

傷めるからです(根は細く多湿状態が長く続くのが苦手です)。

ウイルス病,病害虫予防(発芽のときに芽を傷めると

球根はそのまま腐ってしまいます)の為、清潔な培養土

を使用しますが、テコフィレアは丈夫なので、それほど

用土に慎重になる必要は無いと思います。

[参考・自生地]

自生地はチリのサンチアゴ北部・アンデス山脈近くの

高地で草も疎らにしか生えていない土がむき出しの荒地

で有機質に乏しいようです。

厳しい環境で球根は深く潜っています(栽培では深植え

しません)。

[肥料]

肥料は用土に混ぜ込まない方がいいそうですが、

マグァンプKなどの緩効性の化学肥料であれば

少量混ぜ込んでも大丈夫だと思います。

でも有機肥料は混ぜ込まないで下さい。

P1000537_1_1              Bulbs of Tecophilaea cyanocrocus

一番大きな球根の直径で2cm

[栽培]

テコフィレアは気温が高い時に咲くとすぐに花形が

崩れます、気温が低い間に咲かせて綺麗な花を

長く楽しんでください。

その為のポイント:0℃位までの耐寒性はありますが

霜にあたったり凍結をするとダメなので加温の必要は

ありませんが、フレームなどに保護してあげて厳寒期も

生育が続くようにしてください。

生育期間は10月頃から5月下旬まで。

球根を植える深さは球根の頭から2~3cm。

花後、地上部が無くなったらすぐに堀り上げ、休眠中は

風通しの良い冷暗所に乾燥保存してください。

栽培中は雨除けをした方が水管理が楽です。

以上、関西の平野部での栽培なので参考程度に

ご覧下さい。

2009年9月27日 (日)

イワヒバ の 憂鬱  ?

P1000536_1_1           Selaginella tamariscina

最近また暑い日が続いていますので1日でも

水遣りをしないと写真のように葉が巻いてしまいます。

でも自生地では葉が巻いている状態は普通で、

雨が降ったりして水分が豊富だと葉を開きます。

葉を巻くのは厳しい環境を耐え抜くシステムで、

葉が巻くのはイワヒバにとって特別なことではありません。

岩檜葉の園芸種は葉を巻かないように管理しますが、

時々は巻かないと とイワヒバも思っているとか

いないとか。

自然降雨だけに水を頼っても枯れません。

水遣りをサボれる管理の楽な植物です。

2009年9月25日 (金)

フェイジョアの葉がキレイな話し

P1000534_1_1            Feijoa

‘フェイジョア’とか‘フィジョア’と呼ばれる

トロピカルフルーツです。

黄土色に鮮やかな緑色の葉が映えます。

トロピカルフルーツのわりには耐寒性があり

関東地方の暖かい所では戸外で冬を越せます。

食べたことはありませんが、果実はとてもおいしい

そうです。

一時期ミカン農家が蜜柑の売り上げが落ちたときに

栽培環境が合うフェイジョアに転作しようとしましたが、

緑色の果皮が見た目で消費者に受け入れられず

失敗しました。

一口でも食べてもらえたら結果は違ったのでしょうが・・・。

キウイも相当見かけが悪いのですが、こちらは

同名のニュージーランドの国鳥の人気のおかげで

成功しました。

フェイジョアは今では百貨店の果物コーナーでしか

お目にかかれません。

フェイジョアを知らない人は絶対買わないだろうな~と

思いながらいつも眺めて買っていません。

2009年9月24日 (木)

ハイマツ ゴヨウマツ の葉が黄変?

P1000530_1_1         Pinus pumila

ハイマツの盆栽です。

葉が黄色くなっている所があります。

P1000531_1_1         Pinus parviflora

ゴヨウマツの盆栽の一枝の写真です。

こちらも葉が黄変しています。

 ハイマツとゴヨウマツは同じ仲間で、5本の

葉が束ねた状態で短枝から出ます。

この時期になると、どこも同じような状態になります。

ゴヨウマツはとても行儀正しい松で、お正月までに

去年の古い葉を自分で落として綺麗な姿になります。

赤松や黒松は人間の手で古い葉を落とす‘もみあげ’を

しなくてはいけません。

茶色くなり葉が完全に枯れたら、五葉松は枝間が

狭く落ちにくいので木の下にシートを敷いて払って

落としてください。

2009年9月22日 (火)

天上の花 ヒガンバナ

P1000529_1_1                  Lycoris radiata cv.

‘黒赤ヒガンバナ’というヒガンバナの品種です。

普通のヒガンバナは色が少し褪せた感じがしますが、

写真では色が綺麗に出ていませんが、この品種は

色が濃く鮮やかです。

普通に見かけるヒガンバナは3倍体です。

日本にも種が出来る2倍体のヒガンバナが自生して

いることから、人為的に植物体が大きくなり丈夫で

増えやすい3倍体が増やされたのだと思います。

飢饉の時などにヒガンバナの球根を毒抜きをして

食べる為にそうしたのではないでしょうか。

ヒガンバナは別名「曼珠沙華」といいます、天上の花

という意味で、サンスクリット語の(manjusaka

マンジューシャカ)に由来します。

  歩きつづける 彼岸花 咲きつづける

                  種田山頭火

2009年9月21日 (月)

ベビーティアーズ を 丸刈りに

P1000521_1_1       Soleirolia soleirolii (Helxine soleirolii)

イラクサ科 ベビーティアーズ(Baby Tears)

原産地はイタリアのサルジニ島やコルシカ島です。

関西の平野部では霜除けすれば戸外で冬越し

出来ます。

夏は遮光しないと葉焼けします。

花屋さんの店先で小さなポットで売られていると

可愛いですが、さすがにここまで茂ると・・・。

ということで剪定をすることにしました。

P1000524_1_1         Soleirolia soleirolii

サッパリしました。

スリット鉢に植えて底面給水で栽培しています。

剪定は大胆に、でも葉を残すのがポイントです。

葉が無くなるまで深く剪定すると回復に時間が

かかります。

[増やし方]

①剪定をしたら、このまま鉢から引き抜き、上から

 根鉢の土ごと十字に刃物で分割します。

②根鉢の下3分の1を切り取ります。

③根鉢をあまり崩さないように、緩効性科学肥料を

 混ぜた用土でポットに植えつけます。

P1000525_1_1         Soleirolia soleirolii

上記の増やし方で半年たった様子です(4potあります)。

別の増やし方で、隣の鉢にまで伸びた匍匐茎から

根が出たら親株から切り離す方法もあります。

いずれも挿し芽より簡単です。

P1000526_1_1         Soleirolia soleirolii

上の写真は‘ほふく茎’が根付いたのを確認して

親株から切り離した様子です。

一株ずつ分けてポットに植え込むと大量に増やせ

ますが、株分けに比べ鉢一杯に茂るのに時間が

かかります。

                                 

                   

2009年9月18日 (金)

多肉植物を 打首 獄門

P1000519_1_1          Echeveria cante , cv.Sumirebotan

多肉植物を増やすのにいい時期になりました(一部例外あり)。

晒し首中のエケベリア・カンテとエケベリア・スミレボタンです。

1週間ほど陰干しをして切口を完全に乾燥させてから

乾いた培養土に挿します。

P1000520_1_1

打首された胴体の方です。

‘すみれ牡丹’(右)は徒長しすぎたので仕立て直します。

‘カンテ’(左)は子株を出させて増やします。

カットする時はウイルス病の伝染防止の為、使う

刃物は1株カットする度に火炎消毒か抗ウイルス薬に

浸します。

蘭を栽培している方にとっては常識ですが、ウイルス

病対策は他の園芸植物でも重要です。

乾いた培養土に挿したら根が出るまで3週間から1ヶ月間

日陰で放って置きます。

水は根が出てきてから与えるそうです。

2009年9月17日 (木)

斑入りマートル と マスチックタイム

P1000517_1_1         Myrtus communis variegata

斑入りのマートルです。

一年中、明るい色の斑が楽しめます。

とても丈夫です。

別名が‘祝いの木’で、結婚式のブーケによく

この枝が1本入っています。

家の繁栄を願い、新居の庭に挿木する為です。

P1000518_1_1         Thymus mastichina

マスチックタイム(Mastic thyme)です。

スパニッシュマジョラム(Spanish Marjoram)とも

呼ばれます。

香水の原料にも使われる程いい香りで有名です。

マジョラム(marjoram マヨナラ)とは薬用・料理用

という意味です。

茂ると銀白色の葉が綺麗です。

地中海性のハーブなので根がとても長く伸びます、

有機質の少ない排水性の良い用土でスリット鉢に

植えています。

1年に1回根を切らないように一回り大きな鉢に鉢増し

します。

地植えは斜面に植えるかレイズドベッドで。

2009年9月15日 (火)

臼 と 砂苔 と 庭

P1000515_1_1

溝の模様の美しい(普通は直線なのにこれは曲線)石臼が

手に入ったのでオブジェ風に置いてみました

(石臼の直径36cm)。

大きな石臼で側面の幅が19cmあり、座れるように

しました。

手前に植えてあるのはカレックス(Carex)です。

石臼は裏から見ると、まるで漫画に出てくる石のお金

のようです、ヤップ諸島では今でも石貨が通用する

そうなのでお金持ちになった気分をあじわえます。

P1000516_1_1

昨日からの雨でスナゴケがイキイキしています。

苔を貼ったときは綺麗だったのですが、みすぼらしく

なってしまいました。

スナゴケの大敵はゼニゴケで大きな被害を受けました。

苔を庭に植えるときはゼニゴケの駆除を徹底して、

表土を入れ替えるぐらいした方がいいと思います。

又、園芸店などで苗を買ってくるときは、ポットの中に

ゼニゴケが生えていることがあるので庭に持ち込まない

ように注意が必要です。

ゼニゴケは有性生殖で増えますが、何より怖いのが葉の

表面の丸い器官から無性芽というクローンを出して

無性生殖で爆発的に増殖します。

一旦庭への侵入を許すと駆除は困難です。

2009年9月14日 (月)

久しぶりに多肉植物に水を

P1000513_1_1         Echeveria subsessilis

エケベリア・サブセシリス

曇り空の様なブルーに赤紫の覆輪が綺麗です。

夏の間、徒長しないように水を切っていたため葉が

薄くしわがよっていますが元気そうです。

今日の一回の水遣りで復活します。

P1000514_1_1      Sedum rubrotinctum `Aurora'

セダム‘オーロラ’の方は夏の間水をあげなくても

びくともしていません。

が、色んな所から根が出てきています。

もう綺麗に紅葉してきています。

それでも梅雨の時期の水遣りで少し徒長ぎみな

姿になってしまいました。

2009年9月11日 (金)

松葉蘭の今年の新芽

P1000510_1_1          Psilotum nudum

右が‘富嶽の虹’、左が無名種です。

‘富嶽の虹’は日が強すぎるのか、木に力がないのか

丈が短くしか育ちません(約6.5cm)。

去年の胞子嚢が茶色になり綺麗じゃないです。

今年は1本しか芽を出してくれませんでした、胞子嚢

が黄色いのが今年の新芽です。

軸の色は明るくていいのですが。

左のマツバランは丸2年育ててようやく新芽を出して

くれました。

見れば見るほど不思議な形の植物です。

2009年9月10日 (木)

ブログネタが無くなったので仙女盃

P1000506_1_1         Dudleya brittonii

 今の時期、園芸には閑です。

花屋さんに行っても、夏の残りか秋の色々な実が成る

唐辛子が少し入荷している程度でおもしろくありません。

庭も花は咲いていませんし。

 仙女盃のアップの写真です。

ダドレアの水遣りも秋モードです。

夏の間、徒長防止の為水をあげていなかったエケベリア

にもそろそろ水遣り開始です。

2009年9月 7日 (月)

チランジア・ミトラエンシスに注意!

P1000505_1_1         Tillandsia  (   ?   )

上の写真は通信販売でT.ミトラエンシスとして

買ったものです。

届いた時から変だなと思っていましたが、育つにつれて

ミトラエンシスの形状ではなくなりました。

ミトラエンシスには葉の開く変種がありますが、写真の

ように葉が深くカールすることは無いです。

それに銀色のトリコームが少なく緑色を帯びています。

買ったエアープランツ通信販売のフラワーショップに

写真を添付し問い合わせたのですが、ミトラエンシスとのことです。

P1000503_1_1        Tillandsia mitlaensis

2枚目の写真が本物のチランジア・ミトラエンシスです。

葉は少し暴れていますが、一方向にまとまっていて

トリコームも多く銀色をしています。

上の写真の株は個体差ではなく別種だと思います。

T.mitlaensisを通信販売で購入の際はご注意を。

2009年9月 6日 (日)

石臼を庭に置いてみました、椅子として。

P1000502_1_1

直径32cm高さ15cmの石臼です。

庭でちょっと腰をかけるために置いてみました、

少し低いですが・・・。

ガーデンベンチを置ける広さも無いので。

手前の草はカレックス・テスタセア‘プレーリーファイアー’

Carex testacea`Prairie Fire'で右奥の草はアンドロポゴン

‘プレイリーブルース’Andropogon scoparius`Prairie Blues'

青い葉ですが秋に紅葉します。

でも、雑草にしか見えない・・・。

オーナメンタルグラスの落とし穴です、上手に

植栽しないとこういう事になります。

2009年9月 3日 (木)

チランジアの栽培方法って・・・。

P1000500_1_1        Tillandsia ionantha `Selecta'

チランジア・イオナンタ‘セレクタ’です。

水遣りが少ないのか葉が巻いています。

チランジアは我慢強い植物なので色々な方法で

栽培できます。

という事は100人いれば100通りの栽培環境がある

訳で、一概に全てに当てはまる栽培方法を書くことは

できません。

室内で日光が当たらない所に飾っている人もいれば、

屋外で雨ざらしにして栽培している人もいます。

どれも間違いとはいえません。

室内の場合は風通しが無いため、窓辺は急に強くなる

日光や高くなる温度で、水遣りの後の乾燥が不十分だと

腐らす危険があります。

屋外で雨ざらしでは長雨に注意したり、枯れた葉を

トリミングしないと腐りやすいです。

一般に水を遣りすぎて腐らす方が乾燥させてミイラに

するより怖いです。

また、銀葉種の多くは夜の間に呼吸するので、夜じゅう

水につけてソーキングするのは不適切です。

ソーキングのあとは必ず水を切ることが大切です。

2009年9月 1日 (火)

オリーブ・コロネイキ

Img_2087_1_1         Olea europaea `Koroneiki'

今年の春に買ったオリーブ‘コロネイキ’です。

‘コロネイキ’は高級オリーブオイルで知られる

ギリシャの主要品種です。

オリーブの苗を買うと根が少ないことがあります。

植えてある用土が悪いのだと思いますが、鉢から

引き抜くと根の少なさにビックリします。

仕方ないので小さめの鉢に植え直して根が伸びるのを

待ちます。

写真の株も根はひどい状況でした。

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