ブドウの登熟のはなし (ヨーロッパ編)
‘バラディー’は中東発祥の「欧州種」のブドウです。
「欧州種・ヨーロッパ種」は「アメリカ種」や‘巨峰’など
の「雑種」に比べ登熟するのが遅いです。
登熟とは今年伸びた新しく軟らかい枝がしっかり栄養を
貯めて固まって、緑色から茶色に変わり木化することです。
新梢が基部から先端へ順次登るように成熟することから
こう呼ばれます。
2枚目の写真は今日の‘バラディー’の先端の枝の様子
です。
普通は12月に入るとブドウは生長を止めますが、
まだ緑色をした葉があり枝も明るい紫色で成熟して
いません。
今の時期に、この様な状態の枝の部分は登熟すること
なく寒さで枯れて腐ってしまいます。
「欧州種・ヨーロッパ種」はもともと登熟が遅い傾向が
ありますが、それ以外の原因で登熟が遅れる場合が
あります。
・肥料(とくにチッソ)が多い
・実のつけすぎ
・日光が充分にあたっていない
など
Baladi'
3枚目の写真は登熟した‘バラディー’の枝の部分です。
今の時期に登熟していない枝はもうダメなので、登熟した
部分で剪定をします。
ブドウの落ち葉には病原菌がいるので来年の防除のため
拾って残さないように捨ててください。
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