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秋か春の寒い時期に行います(暖地では秋がおすすめ)。
暖かい時期に水を多めに与えて、徒長気味にして
おくと簡単です。
火炎消毒した刃物で上の部分を切り落とします、
この場合根の付いた茎の部分に葉を付けるように
切ると子株が出やすいです。
ポイントは切った穂木の切口は一週間以上陰干し
して乾かすのと、根の付いた幹の方にはその後
水を一切与えない事です(半日陰で管理してあげて
下さい)。
水を与えると切口から腐りますし、水をあげない事で
植物が危機感を感じ、子株を多く出してくれます。
写真の株は4個の子株が出てきました。
切口を完全に乾かした穂木は地面に挿すと
簡単に発根します。
T.イオナンタ‘ロシータ’に子株が出ています。
チランジアの育て方は難しい?
気が付くと腐っていた、という事も多いのかも
知れません。
一度腐りかけてしまうと回復は困難で、そのまま
バラバラになってしまいます。
~栽培のポイント~
・まず園芸用の霧吹きで水をあげてください。
与える水の量は、葉の表面が濡れる程度で、
葉の基部に水が溜まらないぐらいです。
・チランジアのおしり?根の部分は常に乾いている
ようにして下さい(特に与えた水で漬かっていること
の無いように)。
・日光に当てるのは完全に乾いてからで、必ず
遮光する。
以上の3点を守って様子を見て、水遣りを加減して
ください。
乾燥させて枯らすのは水を与えすぎて腐らせるより
難しいです。
(乾燥した株を速く戻そうと何時間もソーキングしても、
そんなに急に水を取り込めないのでダメです)。
T.イオナンタの栽培の中には、花どきの劇的な色の
変化や子株の発生などエアープランツ栽培の楽しさの
全てが詰まっています。
チランジア・イオナンタのクランプです。
開花前で赤く色付いています。
T.イオナンタ‘メキシコ’は比較的簡単に
群生株になりますが、普通のイオナンタは簡単には
増えてくれません。
まず、花を咲かすのにも何年もかかり、子株も1個
ぐらいです。
1個の株からこれだけの群生株になるには、
少なくても15年以上の歳月が必要でしょう。
チランジアは成長の遅い植物です、それを買うという
ことは時間を買うという事でもあります。
この群生株は、日本に最初にエアープランツが入って
きた頃から取り扱っておられる所で買いました。
温室には写真の様な時間を重ねたチランジアも多くあり、
そういった植物は小さくとも長い歴史の雰囲気を
帯びています。
クランプの大きさ高さ14cm幅16cm。
Primula sieboldii cv.`Kobore Beni'
さくらそう‘零れ紅’
サクラソウは江戸時代中期頃から続く
伝統園芸植物です。
年に1回植え替えます、植替えの適期は今です。
節分の頃に芽分けを兼ねて植替えをします。
↑鉢から抜いて土を落とし、水洗いした様子です。
右側の黒い部分の根茎と黒い根は枯れているので
取り除きます(手で簡単に取れます)。
↑右が取り除いた根茎と根、中央と左は、去年に
古い根茎から成長した新しい根茎と根です。
黒く腐った部分を取り除いたら自然と2つに分かれ
ました、白い芽が見えます。
↑アップの写真です、2芽あるので分けるときは
根が均等になるように手で優しく根茎を分けます、
カッターを使ってもいいです、(もちろんこのまま植え
ても大丈夫ですが鉢を少し大きくして下さい)。
古典園芸では黒い釉薬の掛かった鉢に大きな芽を
4個、芽の向きを鉢の側面と平行に、次の芽を追い
かける様に植えつけます。
植え付けのポイントはウォータスペースよりも2~3cm
低い位置に土の表面が来るように植えつけます。
これは初夏に芽を保護する為に増し土するためと
開花のときに深く植えることで葉柄が見えず、飾った
ときに綺麗に見えるからです。
写真の株は良く出回っているタイプの
チランジア・テクトラムです。
茎が伸びるホウキ形?円錐形を逆さまにした
様に葉が上に伸びるタイプです。
こういった株を買って育てていると下の写真の
ようにトリコームが無い葉が生えてきたことはありませんか?
写真中央の部分がトリコームが無い葉です。
でも時間は掛かりますが、さらに育てるとテクトラム
の特徴であるトリコームがちゃんと生えた葉が出て
きます。 が・・・、
元の葉とは全く感じの違う葉が出てきます。
写真が新しく出てきた部分の葉ですが、湾曲して
います。
前述のトリコーム(trichome,毛状突起)が無くなる
理由は栽培方法による環境要因が大きいと思います。
湿度が高く、水遣りが多い場合トリコームが減ります。
葉の形も少なからず栽培環境によって変わるようです。
でも単純に水遣りを控えれば良いというものでも
ありません。
銀葉種の代表であるT.テクトラムは乾燥に強いですが、
その豊富なトリコームからも判るように霧から水分の
供給を受けて育っています。
またそんなに多肉でないことから水分供給のスパンが
短かそうです、サボテンのように何ヶ月もの乾燥に耐えら
れる訳ではありません。
葉の付け根付近に縦にシワや溝が入っている場合は
少し水分が不足しています。
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