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Roots of Tillandsia ionantha var. maxima
チランジアの多くは木や岩などに着生して生育
している為、着生に適するように発達した‘根’を
持っています。
水分は主に葉の表面や基部から取り込みますが、
この‘根’も少しは水を吸うそうで、発根した個体の
方が生育がいいです。
T.テクトラムは岩の上に着生しているので、長く
丈夫な根を持っています。
根があるなら植える必要は?
チランジアの自生地が高山や砂漠から熱帯雨林,
雲霧林と広範囲なことから種によって異なりますが
売られている種のほとんどは植える必要は無いです。
緑葉種に分けられる比較的水に恵まれている所に
自生する種は植え付けないと生育が上手くいかない
場合もあります(植え付け材料はバーク,ミズゴケ,
軽石や土に植えてある場合もあります)。
銀葉種の中にも植えつけたほうが生育の良いもの
もあります。
植えつける場合の水遣りも植付け材料まで水で
濡らすか、植物本体を水で濡らすときについでに
軽く湿らす程度かなどに分かれます。
最後に着生についてですが、チランジアはコルク
板や木に着生させ方が良く育ちます。
上の写真は、麻ひも で根の部分を木に固定して
いる様子です。
以前は針金で固定していましたが、今は‘麻ひも’
を使っています。
T.イオナンタの根が着生するものを求めて
伸びている様子です(写真の上から下へのびる
細い茶色のものが根です)。
T.ionanthaの根は下にだけでなく、上にも伸びて
きます。
Vitis vinifera ‘Cabernet Franc’
今年が3年目。
苗を買ったら、接木部分から10~15cmの所で
剪定します(根と枝のバランスをとる為と、長いまま
植えると芽に勢いが無く、良い枝になりません)。
1年目の春は主枝と予備枝の2本伸ばします。
1年目の冬に主枝に病気や害虫の被害が無ければ
枝を分枝させる位置で剪定し、予備枝は根元から
切ります(主枝に問題があれば根元から剪定し、
予備枝を主枝にします)。
2年目の春は主枝から2本新芽を伸ばし左右に誘引
します。
2年目の冬にその年に伸ばした枝をお好みの位置で
剪定します。
3年目の春は2本の枝からそれぞれ2本ずつ計4本
伸ばし、まだ木が小さいのでそれぞれの枝に1房
ずつ実を付けます。
3年目の冬は大きな芽1~2個のところで短枝剪定します。
4年目以降は4本の枝から各1本ずつ伸ばします。
Vitis vinifera ‘Cabernet Franc’
くれぐれも実の付け過ぎには注意します、
果実が熟さなかったり、木が枯れます。
写真の株は植え付けから3年間は8号のスリット鉢
で育て、4年目に10号スリット鉢で仕上げ2年間は
植替えなしで大丈夫です。
コルク板などに固定したり、シンビジウムの用土
(軽石が主体)の上に置いたりしていましたが、数
も多くなってきたので一箇所にまとめてみました。
規格外品のコルク栓を使っています、
軽いですし固定力があり風が吹いてもチランジア
は揺れません。
根の張りは期待できませんが、この栽培方法だと
チランジアの株元の通気もいいので腐りにくいです。
チランジアは何かに着生させた方が綺麗に育ち
ますが、最大の特徴でもあるポータビリティー?が
失われます。
栽培に重点を置くか、飾ってアレンジを楽しむのに
重点を置くかの問題ですが。
‘土がいらないので自由にどこにでも’っといった
チランジアも好きです。
両方とも同一の品種ですが、上のウイルス(バイラス)
病に罹った株の花弁には白い斑点が見えます。
上のウイルス(バイラス)罹患株の花弁の外側
にも色の抜けた斑点が見られます。
どうも庭土の中のセンチュウがウイルスを媒介
しているようです。
ウイルス病は治療できないので、根まできれいに
掘り取って捨てるしかありません、その後にセンチュウ
に対する薬剤を土に混和します
どこかの花屋さんで買った苗の土にセンチュウが
紛れて来たようです、心当たりが・・・。
苗を買っても殆どの場合は大丈夫ですが、
庭のゼニゴケや雑草の一部も買った苗に付いたまま
持ち込んでしまいましたので、もう少し庭に持ち込む際の
防疫を強化したいと思っています。
Heterotropa nipponica ‘Aoi Nisiki’
葉の長さは5cm、3枚に増えました。
栽培を始めて2年目で綺麗で大きな葉が出て
きました。
新葉が出るときに去年の古い葉を切ったのは
正解でした。
別名:江戸細辛,常盤草
江戸時代(享保20年)には67種類、明治15年
には大流行して115品種あったそうです。
カンアオイは林床に自生しているので、日陰に
強くインテリアプランツ,インドアプランツにも利用
できます(栽培は屋外の方がいいです)。
細辛などは世界的に見ても室内の観葉植物の
先駆け的な存在です。
小さいので場所をとりませんし、日本が自生地なので
育てやすいです。
値段が高いのが難点ですが・・・。
せっかく日本人なので、観葉植物に伝統園芸植物を
飾ってみてはどうですか。
鉢は黒でないと、といった決まりもありません、現代的
な鉢にも似合います。
日陰の植物との寄せ植えもいいかもしれません。
京都の賀茂祭(葵祭)の飾りとして1000年以上の
歴史がある、フタバアオイ(賀茂葵)です。
5月のお祭時には京の町屋の軒先にこの鉢植えが
飾られるそうです。
徳川家の家紋としても有名です、日陰の植物なのに。
今、ちょうど花の時期です。
フタバアオイは水が好きですが、用土の排水性
が悪いと腐ってしまい育ちません。
写真の鉢植えは表面に腐葉土を敷いていますが
鉢土の中には腐植質を入れず、粗い粒の用土で
通気性を確保しています。
3枚目の写真は、実生2年目の株ですが
蕾を付けています。
葉はまだ小さく3~4cmです。
日陰を好みます。日が当たる所で育てると
夏には葉が枯れてしまいます(来年ちゃんと
出てきますが)。
フタバアオイの栽培のポイントは日陰で
排水良くです。
Vitis vinifera ‘Cabernet Franc’
植えてから3年目の春です。
品種はカベルネ・フラン
世界遺産のサンテミリオンで作られている品種です。
写真では判りづらいですが花芽があります、
今年は収穫が期待できるかも。
Vitis vinifera ‘Cabernet Franc’
3年目になると幹にも貫禄?が出てきます。
幹の古い荒皮は冬の間に取り除いています。
ブドウは実を付け過ぎると幹が腐って枯れてしまう
ので今年は1枝に1房に摘果して、房も半分ぐらい
にしようかと思っています。
醸造用ブドウは果物用ブドウよりも栽培が簡単で、
しかも果実を売っていないので自分で栽培しないと
その糖度の高い実を味わうことができません。
晩秋と春先の成長期を経て、今がダドレア・
ブリトニーの状態が一番いい時期です。
桜だけではなく、仙女盃も見頃です。
直径は35cm、中心部には新しい葉がたくさん
密生しています。
これから暖かくなるにつれ、水遣りが難しく
なってきます。
葉の垂れ下がりの状態を見て水をあげます。
乾くのが早いですが、乾かすのと水遣りの間隔
のメリハリは必ずつけます。
大阪の平野部では他のエケベリアや多肉は、
そろそろ水遣りが頻繁だと徒長してきます。
水遣りの指標となる個体(乾燥にとても強い種類
は避けて)を1つ決めておいて、葉にシワがより始める
位のタイミングで水をあげます。
雨の日の前日には水遣りはしません。
Tillandsia ionantha, T.ionantha var. maxima
今日はApril fool's day。
人のブログを読んでいて、あやうくエイプリル・フール
になるところでした。
右がチランジア・イオナンタ変種マキシマ(ウアメルア)
のクランプ、左の大きな方がT.イオナンタです。
逆ではないですよ。
T.ionantha var. maximaは転がして栽培すると大きく
なりません。
本来の大きさにするためには軽石などで植え込むか
着生させる必要があります。
写真の個体はコルク片に着生させていますが、いま
ひとつ効果がありません。
岩性種で自生地では岩に着生しているそうです。
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