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買ったばかりのヒューケラ‘ベリー・スムージー’
の様子です。
9cmのポット苗でした、こんな見た目では‘ベリー・
スムージー’を知っている人以外はほとんど買わない
と思います。
下は買ってから約一ヵ月後の写真です。
同じ品種とは思えないぐらい変わります、これから
もっと鮮やかに赤く色付きます。
小さなポットに植えられたまま、本来の魅力を
出せず売れ残っている苗を見ていると残念です。
せめて鉢増しでもすればいいのに・・・と思うのですが。
次の写真は去年の10月に同じ店で買ったツボサンゴ
を一回り大きなポットに植替えて育てたものです。
4号ポット(12cm)で半年育てたものです、2株
写っています。
この品種も苗では冴えない色をしています。
ヒューケラは一年を通じて色んな表情を見せて
くれます、実際に育ててみないと分かりません。
今回はチランジア・イオナンタ特集です。
上の写真の個体は色も形もスタイリッシュで、
すらりと伸びた葉がチャームポイントです。
下の写真は葉が肉厚なタイプです。
所々赤く色付いています。
イオナンタは自生範囲・自生高度ともに広く、様々な
形のバリエーションが存在します。
‘var.stricta’のように準高山に自生するものから
‘Fuego’のように低地に自生するものまであります。
性質は丈夫ですが、夏の暑さに少し注意が必要です
(葉焼け防止の為50%の遮光をします)。
同じイオナンタでも‘Fuego’は寒さが苦手です。
風通し良く栽培してあげてください、人間が心地よく
感じるぐらいの風がいいです。
株元の停滞水は腐る原因になります。
最後にもう一枚。
T.イオナンタの魅力はなんといっても色付きの
美しさです。
上の株は花が終わってもまだ赤いです、結構
長く楽しめますよ。
いつ植替えたらいいの?
基本的な考え方として、いつ植替えても植物に
ダメージを与えることになります。
なのでダメージがあってもいい、ダメージからの
回復が早く見込まれる時期に植え替えをします。
花が咲こうとしているときに植え替えないのは、花を
見る為に1年間育ててきたのにダメージで花がダメ
になる恐れがあるからです。
植替えには2パターンあります。
①育って鉢が小さくなった・根詰まり・乾くのが早い。
②生育が悪い・様子が変な方向におかしい。
②の場合は根腐れ・根詰まりを含め植物がすでに
ダメージを受けているので、すぐに植替えします。
問題は①の場合で植替え方も異なります。
発根しにくい種類やダメージを最小限にする為には
根鉢を崩さずに鉢増ししますが、用土をうまく合わせ
ないと新しい用土に根が張らなかったり、新しい用土
と根鉢の乾き方に差が出てしまう事があります。
根鉢の下の部分と肩土の部分を少し崩して、根が
新しい用土と馴染みやすくするのが一般的です。
根を切る場合は必ず地上部も剪定します(盆栽
ではしません)、この方法は新しい根が多く出ること
が期待できます。
暖地での植替え時期:常緑樹は春先,落葉樹は
秋から春の落葉期,ランは花後、暑さに弱い種は
夏の暑さが終わる9月頃,熱帯花木は暖かくなって
からが基本です。
Pine roots covered with mycorrhizal fungi
松の共生菌の写真です(根鉢の表面の白いもの
が共生菌です)。
松など菌根菌と共生している植物の植替えの
場合は、必ず菌の付いた根を残すようにします。
松などは白いカビを全部取ると枯れます。
‘パスティー’とか‘パスティリエ’(フランス語では
普通最後の子音字は発音されないので)として
苗が売られています。
このイチジクには多くの異名があります、有名な
のは`Rouge de Bordeaux'その他には`Bee's
black'`Violette de Bordeaux'`Negronne'`Hirta
du Japon'`Pied de boeuf'`Precoce pastellier'
`Pastellere'等です。
それだけ愛されている品種です。
フランスはイチジク先進国でもあります、ボルドー
は肩の張ったワイン瓶で有名ですが、そこの
イチジクらしいです。
個人的には‘Hirta du Japon'が気になりますが・・・。
以前の栽培ではセンチュウやウイルス病など
で株をダメにしてしまったので、今回はセンチュウの
いない用土で育てます。
最近、写真の様な直径が1.5~2cmで高さもある
太くて大きな苗が流通しています。
安っぽい題名になりましたが、洋蘭を育てていると
いつも思い知らされます。
大阪では、だいたい‘造幣局の桜の通り抜け’が
終わってから室内で育てている中温性のランを
戸外に出しますが(温室なし栽培です)、外で栽培
したとたん見違えるほど株が元気になります。
室内での栽培環境・技術が悪いというのもありますが・・・。
自然の光と風がランに限らず植物にとっていかに
心地よいのかが分かります(水は私があげているので
除いてます)。
写真は戸外栽培してから伸びてきたカトレアの
新芽です。
バックバルブから出ています、輸入したてで
時差ぼけがあるそうです。
Zelkova serrata , Acer palmatum 葉刈り前
5月の盆栽の作業です。
適期は、新しい葉が展葉してまだ完全に固まら
ない頃です。
小さな葉を残し、大きな葉を葉柄の部分で
ハサミを使い切り落とします。
手で葉を摘んでしまうと脇芽を傷めてしまうので
ダメです。
Zelkova serrata , Acer palmatum 葉刈り後
葉刈りをする事によって、木が落葉したと思い込み
新しい葉を出してきます、この葉は最初の葉より
小さいので木を効果的に大きく見せます。
また枝も細かく出てくるので1年で2年分の枝振りを
表現できます。
葉刈りと同時に伸びすぎた枝を剪定できますが、
まだ葉が小さく軟らかいときに伸ばしたくない木の
上のほう枝を途中で爪で摘み取る‘芽摘み’をする方
が、下の方の枝に栄養が回り枝振りが良くなります。
写真のように葉柄で切って、葉刈り後に伸びてくる
脇芽を傷つけないように丁寧に行います。
ただし樹勢のない元気の無い木は葉刈りを
すると枯れる恐れがあります。
今年の1月15日に植えつけたカモジゴケで、
約5ヶ月経った状態です(直径35cmの鉢)。
まだ普段は不織布を被せて湿度を保つように
管理しています。
下の写真は植えつけたときの状態で、比べると密生
してきたのがわかります。
Dicranum scoparium
寒い時期の植付けでしたので成長が遅いですが、
梅雨にかけて生育が良くなると思います。
茎のような部分からも芽を出して増えるので、
植付け時は写真のように苔が半分ぐらい埋まる
程度まで目土を入れると良く増えます。
目土で苔を埋めることで苔の新芽を乾燥から
守ることもできます。
苔を植えつける場合の注意点は、雑草やゼニゴケを
根絶しておく(地中の休眠種も)ことです。
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