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別に花屋さん批判をするつもりは無いのですが、人間
安いものは粗末にしてしまいます。
「レモン市場(Lemon Market)」とは経済学用語です。
売り手と買い手のその商品に対する情報量の非対称性
から、買った物が思っていたものより悪かった場合
売り手に対し不信感が生まれて同じ値段では二度と買わない、
結果、市場(しじょう)では粗悪な安物ばかりが売られるように
なって・・・といった話しです。
もう枯れかけていたり腐っているチランジアを買って、
結局枯らしてチランジアをつまらない植物だと思っている
人も多いと思います。
意味は違いますが、チランジアは我慢強い植物なので
レモン同様、外観からは腐っているかどうが判りづらいです。
そうした経験をした人達は二度とチランジアを手に取らない
でしょう。
‘最初’は結構肝心で店先で買った普及種が育ってくれる
嬉しさからチランジアの魅力を感じた人も多いと思います。
洋蘭の栽培では必ず「最高最低温度計」を用意します。
栽培場所の最低気温と最高気温を把握する為です。
チランジアの栽培でも、特に冬は置き場所の最低気温を
知っておく必要があります。
断熱の二重窓でもない限り、窓の側はとても冷えます、
特に出窓は冷えるので注意が必要です。
チランジアは水を与えない(湿度も低い)状態だと、
凍らなければ0℃位までは耐えます。
でも水を与え濡れた状態だど5℃でも枯れてしまう
危険があります。
その場合の管理は水を遣らず、湿度を高める工夫をします。
チランジアを置いてある部屋にチランジアに直接当たら
ないように加湿器を置いたり、水を含んだスポンジを側に
置くのもいいと思います。
夜だけでも穴あきのビニールで覆うと湿度保持と熱が
上に逃げるのを防げます。
冬、室内で栽培していても空気の動きは重要なので、
時々うちわ等で扇いであげるといいです。
売り場で、ひどい扱いを受けているチランジアを
見かけたことがある人はいますか?
もうチランジアの購入目的が‘救出’になっている人は
いますか?
そこまではひどくなくても、売っている店ですら正しく管理
されていないチランジアは数多く存在しています。
元々「花屋」さんとは市場で仕入れたものを売って、
トレーの半分も売れば儲かるシステムです。
そのため売れ残りは捨てられます。
自分で育てて売っていたら商売成り立ちません、
まさに大量生産・大量消費の成せる業です。
特にチランジアは種から育てたり株分けで増やしていたら、
いくらで売っても儲けになりません。
そこで海外で大量に生産された安価なものを輸入するの
ですが、そこからチランジアの悲劇が始まります。
<②へつづく>
その昔、エアープランツは‘根の無い’植物と紹介されて
いました。
実際売られているものにも根が無く、驚いたのを覚えて
います。
西部劇に登場する‘根無し草’もエアープランツかと
思いきや、こちらはタンブルウィードという植物の枯れた
花茎の部分で転がりながら種を撒いているそうです。
空気中の水分だけで育つという触れ込みも斬新でした。
でも実際はエアープランツにも根があり水遣りが必要です。
着生ラン同様栽培に‘土’が要らないのは本当です。
自生地の写真では他の植物が生育していないような所に
生えているものが多いです。
チランジア・テクトラムも根も張れない様な岩場などに自生
しています。
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