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チランジアの置き方ですが、室内・屋外問わず
株元の風通しの良さが重要です。
水遣りの後、株元に水滴が着いている(溜まっている)
ようでは根元から腐ります。
理想的な置き場所は目の粗い網の上です。
特に室内は風が無いので株元の蒸れが枯らす
一番の原因です。
水遣りは霧吹きで1~2時間で乾く程度を夕方に
与えます、その時に窓を開けて風を通します。
頻度は置き場所の温度にもよりますが、暖房の無い
部屋では1週間に1回で充分です。
最低気温が5℃を確保できない場合は冬越しが
難しいのでワーディアンケースなどの加温・加湿が
できてファンが付いている設備が必要です。
(一般的なチランジアと暖地を基準に書きました。)
過湿器を置き、扇風機などでチランジアに風が
直接当たらないように空気をかきまぜ続けている
環境ならば栽培は楽になるでしょうが、現実的には
難しいです(湿度が70%を超えると壁紙が剥がれ
ます)。
冬の栽培の目標は株の現状維持です。
置き場所の最低気温は5℃を確保し、水遣りは
霧吹きで少な目に、昼間気温があるときは窓を開け
風を入れる(最低気温は中温性種を基準、湿度が
無く凍らなければ0℃まで耐えられますが、一般的には
耐霜性が無いので屋外での冬越しはできません)。
住環境で暖房を入れる部屋の場合は気温が高いので
冬は湿度が下がりがちです、水遣りは増やします
が翌日光が当たるまでには乾くようにします。
ソーキングした場合も、空気が動くところに置いて
早く乾かすようにします。
暖房の風には直接当てないようにします。
出窓は特に厳しい環境なので、お勧めしません。
レースのカーテン越しの光でも春先の日差しで
葉焼けや株の蒸れを引き起こします。
室内は植物にとって過酷で特殊な環境です。
商業施設などに置いてある観葉植物も実は
ローテーションで温室などの栽培施設で養生させて
います。
結論、ずーっと室内で生育できる植物は無いです。
たぶん・・・例外はあります。
チランジアは耐寒性が無い物が殆どなので、冬は
屋内栽培になります。
ワーディアンケースがある場合を除いては冬の
栽培が一番難しいです。
Tillandsia ionantha var. stricta
理由は、風がない・室温が高いか低い・湿度が無い
などです。
特に風が無いのと、室温が5℃を下回るは最悪です。
乾燥は水遣りの頻度・加湿で対応できます。
たとえば温度ですが、高ければチランジアは成長しようと
しますが、室内では光が不足し軟弱に育ちます、また
冬は乾燥気味になります。
乾燥をカバーしようとソーキングされると風が
無いので溺死寸前になり腐るリスクもあります。
(チランジアの銀葉種のほとんどが夜に呼吸を
するので、水に長い間漬けられていると息が
できません。)
Cattleya mossiae
カトレア・モッシエの根です。
新しく育っているバルブの茎から伸びてきて
います。
この根は大地に根付くことはありません。
進化の過程で遅く登場したランには、地上に
育つ場所は残されていませんでした。
着生を選択したランの根は木などに根付き
水と養分を集めると同時に、植物体を固定する
役目も果たします。
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