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2018年5月14日 (月)

登録票なしで買ってしまったエンセファラルトスの「種の保存法」に基づく登録について。

P5141096_1_1  Encephalartos horridus

 オニソテツ(Encephalartos)の全種類が「種の保存法」での

規制(国際希少野生動植物種)を適用されたのは昭和55年

11月4日からです。

昭和55年11月4日以降に「登録票」が無く行われた

売買・譲渡は全て「違法行為(懲役もしくは罰金)」

にあたります。

※登録票無しで「違法」に入手してしまった現所有者が

登録票の交付申請を行うことはできません。

元の所有者に一旦戻して登録票を取ってもらう

必要があります。元の所有者が適法に登録申請が

出来ない場合は、さらに前所有者を遡る必要があります。

 「国内において規制適用日前に取得された個体等の

申請方法」もありますが、昭和55年以前のことなので

証明はかなり困難だと思います。

 結論から言うとヤフオクなどで「登録票」無しで

買ってしまったエンセの登録はできません。(売主が

適法に輸入した公的な書類、または昭和55年以前に

買ったことを証明する書類を揃えられない場合。)

しっかりとしたお店で買った場合などは対応して

くれるかもしれませんが、個人からの購入の場合は絶望的です。

※単純所持(育てている)だけなら「登録票」が無くても

「合法」です(逮捕はされないそうです)、ただし買った

行為自体は「違法」です。

 残念ながら当方が育てている株も、売主がわからない

状態ですので登録はできませんでした。

 平成30年6月からは「種の保存法」の改正により「生体

Encephalartos)」の登録票が交付から5年ごとの更新制に

なります(期限の6ヶ月前から5年の満了日までに更新申請

が必要、更新しなかった場合は登録票は失効します)。

理由は成長するからですが、更新料が5年ごとに

4,600円かかります。

これからは、個体を維持するだけでもお金がかかります。

複数株持っている人は、その数×4,600円なので

かなりの出費です。

もう趣味で楽しめる時代では無いようです。

 

 

 

 

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ソテツ類 Cycadaceae」カテゴリの記事

コメント

コメントを頂いた方、鋭い質問を有難うございます。

内容を鑑みてコメントは非公開のまま返信させていただきます。
登録申請する権利を相続(遺贈)できるか?という事だと思いますが、「種の保存法」
では‘「正当な権原」に基づく占有者’など、ホリダスを持っている事に正当な権原が
あるかどうかを特に強調して重視しています。
譲り受けられたホリダスが登録済みであれば登録票は再発行してくれますが、登録票の
無い個体の場合は譲り受け自体が有償・無償を問わず違法で罰則があります。
育てているだけでは逮捕されることは無いので(環境省に確認済み)安心して下さい。
昭和55年11月4日より前から栽培していることを証明できるか、輸入書類・通関書類
があれば登録も可能かとも思いますが、前述の通り「正当な権原」が無い状態だと
虚偽の申請となり、これにも罰則があります。
入手されたホリダスが登録済み(登録票を紛失)ならば可能性がありますが、それ
以外だと譲渡自体違法(正当な権原が無い)なので申請権もありません。
10号鉢植えのホリダスは買うとなると大きなもので数十万円します。
キャスター付きの台車に乗せれば移動の苦労も半減すると思います。
貴重な植物ですので、そのまま育てて頂ければ幸いです。

丁寧なご返信をありがとうございます。
また、お気遣いをいただき感謝しております。

よく理解できました。

親族で植物に詳しい人、および好きな人がいないため、私のところに回ってきました。

色々と調べると、とても貴重な植物だということが分かりました。
売る気も譲る気もないため、大切に育てようと思います。


他にはアガヴェ、ビカクシダ、ティランジアなどを育てております。
すべて庭で育てておりますが、冬の日当たりが悪くて毎年 難儀しています。
室内が狭くて置き場にも限界がありまして…LEDも併用していますが、家族の理解も得難く…

こちらのブログで勉強させていただこうと思います。
よろしくお願いします。

禄郎 様、コメントをありがとうございます。

参考にもなりませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
アガヴェ、ビカクシダ、ティランジア等、色々と育てられていてすごいですね。
園芸の中ではマニアックかも。
Encephalartos も、そのラインナップに加えて頂くとカッコいいです。
LEDも使用されているとは本格的ですね。

やはりマニアックですかね(笑)

平日は忙しく週末くらいしか観察できないため、
比較的「育てやすい」「強い」植物に惹かれていくうちに、
アガヴェ、ビカクシダ、ティランジアが残りました。
アガヴェで寒さに強い種類は地植えしております。

リプサリスも2株ぶらさげているのですが、家族がぶつかるためポロポロ落ちてしまい、どうしようかと。すぐに生長するものでもないので…

Encephalartosではプリンセプスが気になっております。
どれも高価なんですねえ。
子株からじっくりと育てるのが好きなので、子株で探しているのですがそれでも高いなあ、と。

ちなみにホリダスの鉢がめちゃくちゃ重いため、土を少し減らそうかと思っているのですが、どれくらいいれてあるのが適量なのでしょうか。
現在、塊根?部分が地表に高さ3㎝くらいでておりまして、鉢の土はほぼ満杯です。
葉は8本展開しており、一部分だけ枯れている葉もあります。

禄郎 様 コメントをありがとうございます。

10号鉢で塊根部分が3㎝露出して葉は8本、鉢の土がほぼ満杯なのは地下の
紡錘根が充実しているから。
読ませていただいた感じから、前に育てていた方が大変栽培がお上手だと
いう印象を受けました。
ですので、今の状態がホリダスにとってベストだと思います。
その上で、めちゃくちゃ重いのは困りますから
・陶器製の鉢ならば持ち手の付いたプラスチックか樹脂製の鉢に植え替える。
・植替えの際に根の隙間に発泡スチロールを詰める。
方法がありそうです。
用土を減らすと塊根やサンゴ根は大丈夫ですが他の細い根は地上に露出すると
枯れてしまいます。
鉢土の表面は平らでなくても根が隠れれば富士山型でも大丈夫です(少し鉢土を
減らせます)。
塊根は切れませんが(実際には日本のソテツのように挿し木できるそうですが
リスクがあります)、細い根はある程度切っても大丈夫なので春に植替えの際に
発泡スチロールの断片を根の隙間に入れると鉢土の表面の高さを変えずに
用土を減らせると思います。
実際に鉢から引っこ抜いてみるまでは実行できるかわかりません。
発泡スチロール以外にコルク栓やバークの混ぜ込みなども考えましたが、用土に
有機物を混ぜると虫害が生じる恐れがあるので環境には悪いですが発泡スチロールに
しました。
リプサリスまで育てていらっしゃるならマニア決定です(笑)。
育て易くて強い植物は厳しい環境に適応した魅力的な物が多いですよね、
でもアガヴェの仲間はトゲトゲが怖くて育てていません、アロエ派です。
エンセの仲間は小苗でも高価です、南アフリカで計画的に生産されていますので、
いつかワシントン条約から外れて「種の保存法」の登録票が要らなくなる日が
来ることを願っています。

詳細なアドヴァイスをありがとうございます。

地表部分は、ちょっとした大蒜くらいの大きさです。
そこから太い根がやや見えています。
ネットの情報で恐縮ですが、地表部分を太らせるのは難しそうですね。

鉢は黒いプラスティックです。
最近かなり腰痛がひどく、動かすのに苦労しております。
取っ手をつけるのは良いアイディアですね。

一時はブロメリア協会に入ろうかと思うくらい、ブロメリアが好きでした。
今年はビルベルギア ヌタンスやケスネリアマルモラータティムプロウマンが開花したので、子株待ちです。

アガヴェは今年ハマりまして…先日、埼玉県の生産者のところまで買いに行くまでになりました。鉢から生えた雑草を抜くときに、棘にささってしょっちゅう流血しています(笑)
アロエもかわいくて良いですね。

発泡スチロールを入れる手法は、ビカクシダでも有効だと聞いたことがあります。
今年は様子を見て、来春どうするか考えます。

エンセが南アフリカで計画的に生産されているとは知りませんでした。
ワシントン条約から外れることを祈るばかりです。

禄郎 様 コメントをありがとうございます。

ブロメリア協会は結構皆さん一度は検討されていますが、私もTillandsiaが
好きですが入会はせずに一人で頑張っています。
最近はネットである程度珍しい物でも買えますので何とかしています。
ブロメリアの中でもタンクブロメリアですね、葉や花が綺麗な物も多いですが
育てている人はなかなか居ないような気がします。
テーブルマウンテンの上にも生えているやつの仲間ですね。
兵庫県川西市の「花宇宙」という生け花・花卉の卸会社の社長さんが好きで
巨大な温室にたくさん育てられています(何がいいのやら(笑))。
近年では園芸も細分化され過ぎて分野が違うと全くわかりません。
というか通用しません、世の中凄い人が多いです。
生産者さんの所までお出かけになるのは本格的ですね。
生産者さんの圃場や温室に入れてもらうと、その魅力にとりつかれてしまいます。
アガヴェはテキーラの製造工程をテレビで見ただけでも危なそうですね。


おはようございます。

私もタンクブロメリアは好きです。

上記のビルベルギア ヌタンスやケスネリアマルモラータティムプロウマンに加え、
ホヘンベルギア サンドラズマウンテン、パープルヘイズ、ダースヴェイダー

を所有しております。

3年くらい前にすべて数千円で買いましたが、今はどれも値段が上がっていますね。
タンクブロメリアに限らず、さいきん植物の価格が上がっているような…

実質6畳くらいの狭いスペースの庭で、所狭しと並べています。
Tillandsiaやビカクシダはでかいオリーヴの木にぶらさげています。
私は銀葉種が好きです。

禄郎 様 コメントありがとうございます。

大きなオリーブの木があるなんて素敵ですね。
タンクブロメリアの交配種もお持ちという事でしょうか。
種類が多くハワイなど海外には熱心な愛好家が多いですよね。
ネットで見るとブロメリアの展示会なども日本とは桁違いに大きいです。
たしかに、値段は上がってきています。
特にマニアックな分野の植物や自生地由来の物が高いですね。
個人的には現実味が無いのですが、世界的なお金余り現象の
影響でしょうか。
中国かも。

すみません。管理人さんにご相談したい話があるのですが、いいですか?
日本産のソテツと外国産のソテツとエンセファラルトス類で交配して、それぞれの特徴をもったF1雑種を作りたいなと思っているのですが、可能だと思いますか?

旗羊歯の穂 様 コメントをありがとうございます。

すみません、詳しくないので知らないのですが、一般的に属間交配は難しいです。
バイオテクノロジーの分野です。
例えば、日本のソテツ(Cycas revoluta)とオーストラリアのソテツ(Cycas cairnsiana)
ならば交配育種は可能だと思いますが、南アフリカのソテツ(Encephalartos )だと
ソテツ属とオニソテツ属の属間交配になるので、交配させても普通には種子は得られない
と思います。
学名が同じものCycasどうしやEncephalartos どうしだと可能です。
日本に輸入されているEncephalartos の中には雑種も混じっていると聞いたことがあります。
開花時期を合わせるのも至難の業なので、花粉の冷蔵・冷凍保存技術も必要そうです。

管理人さん、本当に教えていただき、ありがとうございます。
なるほど~そうだったのですね。
ソテツの植物は実生株で小型サイズは成長速度はかなり、ゆっくりしてて雌雄異株なので違う種のソテツを交配させて種間雑種を作るのは一般家庭ではできなさそうです。
でも、そこに惹かれますし、ロマンはあります。大学の研究所や植物園には、もしかしたらソテツのF1雑種があるかも知れないですね。

私は三号鉢の実生株のソテツを育てています。成長はゆっくりですが見てて楽しいです
正しく管理すれば枯れることはないので、小さくても頑丈かなと思いました。

旗羊歯の穂 様 コメントありがとうございます。

2つの記事 ‘園内でソテツの自然雑種’ ,‘ソテツの交配’
「学芸員の独り言」というブログでマクロザミアの雑種が紹介されていました。
熱川のバナナワニ園の研究者さんのブログです。
そうですね、雌雄異株ということも難しくなる要因ですね、忘れていました。
3号鉢のソテツは可愛いですね。
化石でも似た葉が発掘されるので、恐竜や太古の生物が見ていた光景と同じ様な景色の
一部を手中に眺めるのはロマンがありますね。

こんにちは。

ホリダスに2本の新芽が生えました。合計で茎が10本になりました。
お、生えてきたなーと思っていたら、ぐんぐん伸びるんですね。
わりとあっという間に特徴的な例の葉になり、びっくりしています。
我が家の環境に慣れてくれたみたいで、とてもうれしいです。

そして、Dioon Spinulosumが安価だったので買ってしまいました。
45cmほどの1本葉があるだけの幼苗ですが、かわいくて気に入っております。

買うときに5株ありまして、迷いました。

同じ種類でも葉の幅が違うんですね。
ホリダスもそうですが、Dioon Spinulosumにも幅広の葉のタイプと細くてキレイな葉のタイプがあって迷いました。

禄郎 様  コメントをありがとうございます。

ホリダスに新芽が2本、おめでとうございます。
10本も葉があれば光合成が沢山出来て、幹の成長も期待できますね。
重い鉢を何日も日当たりに移動させている成果ですね。
新芽の成長は早く、毎年見ていても飽きません。
ソテツの力強さを感じます。
なかなか葉を出さない個体もある中、大切にされている様子がうかがわれます。
ディオーンも熱帯を感じさせるきれいなソテツですね。

Dioon Spinulosum

キレイな葉ですよね。
買ったときの鉢がやや小さかったので、鉢増ししました。
高さのある鉢の方が良いでしょうか。
念のため、agave用の高さのある鉢を使用しました。

それにしても安くて、びっくりしました。
Horridusも大好きですけど、Dioon Spinulosumと二ケタくらいの値段差があるなんて驚きです。

Horridusは希少種とはいえ、値段があまりに過剰、過熱しすぎな気も…

禄郎 様  コメントをありがとうございます。

ディオーンは葉が風を受けて鉢が倒れやすいので、安定したものが
いいと思いますよ。
価格については、増やしやすさや成長のスピードもあると思うのですが、
ワシントン条約にかかる植物の輸入の手続きは難しく、とても煩雑だそうです。
半分ぐらいは手続きの手間賃かもしれませんね。
投機的な買い方はされていないようですが、世界的な需要の高まりが
原因だそうです。

なるほど。手続きがあまりに煩雑だと、その手間賃というものわかります。

Horridusは相変わらず元気で、新芽が古い葉を追い越して最も伸びました。

ところで、蘇轍の株分けはどのように行うのでしょうか。
将来的にもし行うことを考えて、ご教示いただければ幸いです。
以前のblogにあれば、ぜひ読みたいです。

禄郎 様 コメントをありがとうございます。

ソテツの株分けや挿し木をやったことがありません。
日本のソテツであれば根元の子株や幹から出る子株の親株とくっついている
一番細い部分を切り離し、灰や発根剤をまぶし傷口を乾かした後、土に挿せば
発根します(暖かい地方なら主に春に)。
Encephalartosは幹から子株をほぼ出さない(よほどの大株なら出すそうです)ので、
株元から出る子株を日本のソテツと同じように春に切り離して挿し木するのだと思います。
ホリダスの場合は株分け前に子株からも発根している場合がありますので、発根を
確認してからの株分けのほうが安全だと思います。

日本蘇鉄と異なるんですね。
勉強になりました。

Horridusも子株が出ることを楽しみに、気長に育ててみようと思います。

ありがとうございました。

禄郎 様 コメントをありがとうございます。

新しい葉の成長も順調そうですね。
私も自分の株に子株が出てくるのを楽しみにしていますが、
なかなか出てきてくれません。
気長に育てる以外は無いようです。

ご無沙汰しております。

冬になり、陽当たりが悪くなりました。
明るい日陰、といった感じの庭に置いておきました。
horridusは何ら変わらない様子でした。

もう少し陽を当てようと、午後は明るい日が当たる場所に変えました。

すると…

今年はえてきた長い新芽を中心に、オレンジ?色になってしまいました。
これは葉焼けでしょうか。
元の「明るい日陰」に戻したほうが良いですかね…とにかくショックです…
(写真を送れないのが残念です)

禄郎 様 コメントをありがとうございます。

心配な症状ですね。
今年に生えた葉が硬化した後に色が変わることは経験上ありません。
お伺いしたのが寒波が来てからなので、一番可能性があるのは
凍害だと思います。
葉焼けの可能性もあります。
一般的に綺麗な色だと正常な変化で、汚い色だとダメージを疑います。
凍害の場合、地上茎が凍っていなければ来年葉が出てきます。
もし地上茎が凍結した場合も脇芽が出てくる可能性がありますので、
最低気温に注意しながら管理していただければと思います。

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