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モミジ`秋茜´の紅葉。
モミジ`秋茜´はとても色付きやすく、紅葉も長持ちします。
この品種の欠点は葉先が枯れて紅葉が見苦しくなるのですが、
写真のように、木の下の方の葉は比較的枯れ込みが少なく綺麗です。
モミジ`秋茜´の栽培のコツは、太陽光に当て過ぎないことです。
色づきやすいので半日陰ぐらいで栽培した方が葉先が傷みにくく
なると思います。
モミジ`一行寺´の紅葉です。
モミジ`一行寺´は日陰で栽培すると秋に黄色く色付きます。
この品種のポテンシャルは高いです。
葉も大きく、とても美しく紅葉します。
2鉢のモミジは盆栽のように、毎年12月中に落葉後に根を剪定し小さく
管理していますが、この`一行寺´は存在感があります。
大きめの盆栽として、小スペースで管理できるのでお勧めです。
葉は料理の飾りつけにも使えます。
モミジ`一行寺´は日の当たる所の葉は赤く、陰になる所は
あまり色付きません。
京友禅や加賀友禅のモミジ文様のようにグラデーションになります。
写真では本当の鮮やかさが伝わりません。
今日11月22日と明日23日は神農祭です。
現在でも有名な製薬メーカーが軒を連ねます(ビルですが・・・)。
二十四節気では「小雪」に当たり、道修町の商家では今日から
暖房を入れ始めます。
「始末」「才覚」「神信心」が大阪の商人のモットーです。
要はケチなので寒くても今日まで暖房を我慢します。
カルメラ焼(カルメ焼き)です。
カルメラの語源はポルトガル語だそうです。
右の白く大きな方が神農祭の露店で買った手作り品で、左は機械で
作ったものです。
違いは食感で、右のカルメラ焼きはサクサクとし口の中で淡雪のように
溶けます。
左の物は固いです。
カルメラ焼きは「じゃりン子チエ」の作中の縁日の露店に登場し有名です。
材料の砂糖を炭酸水素ナトリウム(重曹・膨らし粉)の力で発泡させ冷やし
固めるだけですが、作るにはとても熟練した技術が必要で今では本物は
貴重です。
炭酸水素ナトリウムの熱分解(二酸化炭素が発生する化学反応)を利用した
お菓子とは薬の町にふさわしいです。
カルメラ焼きの色が白いのは純粋なショ糖に近いグラニュー糖やザラメの
色だと思います。
少彦名神社の五葉笹と張子のトラ。
トラはコレラ(コロリ・虎狼狸・虎狼痢)の薬として、虎の頭骨などの
和漢薬を原料とした「虎頭殺鬼雄黄圓(ことうさっきうおうえん)」という
薬に由来します。
モミジ`一行寺´
そんなに日光に当てているつもりは無いのですが、黄色く色付いてくれません。
よほど、日陰で栽培しないといけないのでしょうか。
日光に当てると赤色系統に色付きます。
写真は色づき始めで、これからもっと鮮やかになります。
葉も7㎝と大きく形も美しいので、料理も飾りつけにも向いています。
モミジ`秋茜´
葉の大きさは5㎝。
この品種は秋に色付くのが早く、紅葉の鑑賞期間がとても長いです。
ただ一つの難点は、葉先が枯れこみます。
もともと「もみじ」とは赤く葉が色づく植物の総称です。
正確には「カエデ」(葉の形がカエルの手に似ているからとも)と
表記します。
棕櫚竹‘白青殿’
本来の葉色は濃い緑色です。
葉色が悪くなっているという事は、根詰まりをおこしています。
根が、充分に水や栄養を吸収できなくなっている証拠です。
樹高の伸びも少なく、葉と葉の間隔が寸詰まりの様な姿に
なっています。
鉢から引き抜いた状態です。
ポットバンドになっています。
この根鉢をある程度ほぐし古い用土を取り除き、新しい用土が入る隙間を
作って一回り大きな鉢へと植え替えます。
シュロチクはヤシの仲間ですので、根を切ることができません。
根を切らないで鉢増しをします。
植替えが終わりました。
椰子の仲間の植替え適期は春に暖かくなってからです。
鉢植えの物は温度が確保できるのであればいつでも可。
肥料をあげました(根を傷めていないので、すぐに肥料をあげても
大丈夫です)。
この子株は葉の大部分が「斑」のユーレイです。
派手過ぎる斑入りはダメです。
この様な葉は、すぐに先端から病気で腐って枯れるので良い株には
なりません。
棕櫚竹‘白青殿’は斑が暴れやすく、綺麗に育てるのは難しいです。
たぶん、この理由から棕櫚竹‘白青殿’の株立ち品は少ないです。
チランジア・スプレンゲリアナ
大きさは4.5㎝。
この株は5年間育てていますが、開花はしていません。
でも結構良い形に仕上がってきています。
最近では、実生の形の整っていないものがよく流通しますが、
以前は綺麗な株が売られていました。
T.スプレンゲリアナはT.カウツキーよりも乾燥に強く栽培が
容易です。
この株は3つに分頭しています(株幅8.5㎝)。
冬の間は無加温の室内に入れているのですが、温室が無いため
低温で生育が止まります。
夏も高温で成長が滞りますので、見た目よりも年季の入った株です。
一度開花すると、株の余力で翌年も開花することがありますが、
本格的に子株を形成し始めると何年も咲かなくなります。
大株になってくる株と株の間が蒸れやすくなるので、古い枯れかけた葉
などを取り除くことで腐るのを防ぎます。
T.スプレンゲリアナの栽培において葉のトリミングは重要です。
学名 Ipomoea tuberosa (Merremia tuberosa)
ウッドローズの蒴果のドライフラワーです。
中心部の丸い部分に種が入っています。
花の様に見える部分は大きさは7.5㎝です。
インドが原産でハワイでは野生化していて`Dilikai´`Kawali´
`Koali´と呼ばれています。
昔は木で作ったバラの様な蒴果のドライフラワーがハワイで
お土産として売られていました。
(写真引用:サカタのタネ 園芸通信)
花は黄色です。
花後にできる種の部分が木製のバラのように見えます。
お土産とし売られなくなった原因は、種に含まれる物質です。
ウッドローズの種子には幻覚作用のあるLSD(違法薬物)に似た
化学組成のLSAが含まれています。
実際に抽出して使用しても吐いたり気分が悪くなるだけですが、
脱法ドラッグに成りえます。
(図ー引用:浅山英一 著 原色図譜 園芸植物 露地篇)
ウッドローズは耐寒性が弱く、沖縄など冬も暖かい地域を除き
日本での栽培は困難です。
温室で育てても、枯れないまでも開花させるのは難しいようです。
これほど面白いドライフラワーが違法薬物のせいで流通しないのは
残念です。
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