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2019年12月

2019年12月23日 (月)

冬のチランジアの水遣り。

Pc221930_1_1  Tillandsia

温室やワーディアンケース,空気循環ファンが無い場合の

冬の水遣りのポイントは、「いかに早く乾くか」です。

チランジアへの水遣りは霧吹きで行います。

 チランジアは耐寒性がありません、耐霜性に関しては全く無いと思います。

基本的には最低気温5℃を確保できる環境で冬越しさせます。

 当然、光量も大切で太陽光や育苗灯が当たらない環境では枯れてしまいます。

冬の日差しも強い場合がありますので、適切に遮光します。

普通はレースのカーテ越しの日光で充分ですが、最近売られている

機能性(紫外線をカットする)カーテンだと、植物が紫外線不足になり

徒長したり腐りやすくなります。

 温度が低い環境の場合、チランジアの成長が止まるので頻繁な水やりは

必要ありませんが、リビングなど暖かい場所で管理する場合は普通に

水が必要です。

 室内では風が通らないので、チランジアは長時間濡れたままになります。

この状態が続くと大切な個体を腐らせるリスクを高めるので、できれば

水遣りの後は通風を図ります。

チランジアの水遣りはいつでもいいので、暖かい日を見つけて日中に

窓を開けた状態での水遣りが一番安全です(※日光に当てないようにする

必要があります)。

 

本物のシルクハットとは。

皆さん、よくマジック等で見てご存じのシルクハットですが、実は

本物は至って少ないのです。

Pc231939_8_1  Silk Top Hat

本物のシルクハットをご覧になっていない方々がほとんどです。

 長い期間着用され続け、基本コンセプトは同じでもマイナーチェンジを

繰り返している帽子なので、本物の定義が難しいのですが、一般には

シルク(絹)のフラシ天(plush)を使ったトップハット(top hat)の

ことを指します。

当初はビーバーの毛を使っていました。

Pc231948_15_1  Silk Top Hat

シルクハット(Silk top hatと表記します)はトップハットの一種です。

フラシ天・プラッシュ(plush)とはビロードの様に起毛加工を施した

生地のことです。

 現在売られているシルクハットの殆どはファーフェルト(fur felt 

ウサギの毛で作ったフェルト)や、ただのフェルトを使ったもの、

サテン生地(本しゅす)を貼った物です。

これらは、本来はトップハットtop hat)と呼ばれるべきものです。

Pc231946_13_1  Silk Top Hat

 では、何故本物のシルクハットが売られなくなったのかというと、絹の

生地をプラッシュ加工する機械が工場ごと火事で無くなり(生産できる

場所がフランスのこの一社だけだったそうです)、技術も同時に途絶えた

からだそうです。

Pc231936_5_1 Silk Top Hat

 シルクハットは光沢・艶が大切です。

明治時代の岩倉使節団の写真を見てもわかる通り、ピッカピカです。

本物のシルクハットは絹の毛並みが帽子を上から見て反時計回りに

流れています。

シルクハットの天辺は毛並みの光沢でレコードの様です。

Pc231931_2_1  Top of Silk Top Hat

側面のシルクの毛並も反時計回りに流れ、光を柱状に反射します。

Pc231941_9_1  Silk Top Hat

 シルクハットのブリム(帽子のツバ brim)はリボンで縁取られ、

リボンの端は鋭角に内側に倒れます、ボーラーハット(山高帽,

Bowler hat)も同様です。

Pc231935_4_1  Brim edge of Silk Top Hat

ブリムの縁が真上に立っているものはホンブルグ(Homburg)です。

Pc231947_14_1  Brim edge of Homburg Hat

 シルクハットは現在でもイギリスのLock&co帽子店がオーダーメイド

しています(現地へ行っての完全オーダーメイドです)。

Pc231937_6_1  inside of Silk Top Hat

シルクハットの内側です。

内側が黒色のシルク貼りの物もあります。

 現在では、シルクハットの代用としてファーフェルトのタウンシェル

(Town shell top hat)を被る人が多いです。

Pc231945_12_1 fur felt Top Hat (LINCOLN BENNETT & Co)

クラウンの高さが、一般的にシルクハットよりも低いです。

Pc231943_11_1 fur felt Top Hat (LINCOLN BENNETT & Co)

帽子の重量もシルクハットに比べて重いです。

本物のシルクハットは持ってみると驚くほど軽いです。

頭に載せるものなので、重いと疲れます。

Pc231949_1_1 leather case of Silk Top Hat

旅行などでシルクハットを持ち歩くときは、この様な専用ケースに

入れます(当然、自分では持ちません)。

2019年12月20日 (金)

国華園から ザクロ`紅巨蜜´の苗が届きました。

Pc201929_1_1          Punica granatum `紅巨蜜´

 国華園からザクロ`紅巨蜜´の苗が届きました。

カタログに挿し木1年生苗とあったので、小さい苗を想像して

いましたが、届いた苗は地上部分だけでも80㎝ぐらいある

とても大きな苗でした、幹の直径は1.5㎝もあります。

4倍体かもしれません。

枝も出ていました。

根が少なかったので、根とのバランスを考え剪定し直して

植えました。

根が充実するまでは小さな鉢で植えておいて、来年に鉢増し

します。

根や株元を観察する限り、挿し木苗の様です。

 

2019年12月18日 (水)

暖地でもフレンチタラゴンを育てられたよ。

Pc171926_2_1  Artemisia dracunculus var. sativa

フレンチタラゴン, エストラゴン

 冬になり、葉が枯れ始めました。

来年の春に、地下から出る芽を株分けして植替えします。

 フランス料理店のシェフさん、フレンチタラゴンは暖地でも

雨除け,西日除け,夏の少しの遮光で育てることが出来ますよ。

フレンチタラゴンはフレッシュバーブでこそ、その真価を味わう

ことが出来ます。

是非、店先で栽培して料理に使ってみてください。

 ただ、草丈は15㎝ほどにしか成長しませんでした、本来は30㎝に

なるそうです。

あと、料理には使わなかったので味と香りはわかりません。

 

 

シアノバクテリアに幸せを感じます。

 シアノバクテリアは酸素を必要とする生物にとって、最も尊敬すべき

細菌です。

藍藻であるシアノバクテリアが地球上で初めて「酸素」を作り出したと

云われています(ストロマトライトが有名です)。

 いつか、そんなシアノバクテリアと一緒に過ごせたら~と思っていました。

Pc171924_1_1  root of Encephalartos princeps

 写真はオニソテツのサンゴ根です。

以前から、地上に露出してくるこの変な根は何だろうと思っていました。

なんと、このサンゴ根にはシアノバクテリア(Nostoc sp.)が共生している

そうです。

今まで埋めていてごめんね。

根に共生しているシアノバクテリアが空気中のチッソを固定し、ソテツ

に養分として渡しているそうです。

Pc181928_3_1  Encephalartos princeps

 知らない間に、お庭でシアノバクテリアが暮らしていたなんて。

2019年12月16日 (月)

老鴉柿 `都の紅小町´ ローヤ柿 ロウヤ柿

Pc161919_1_1  Diospyros rhombifolia `都の紅小町´

 ロウヤ柿`都の紅小町´の実です。

赤っぽいオレンジ色です。

 オス木が無くても結実しました(実の数は少ないですが)。

Pc161922_2_1  Diospyros rhombifolia `都の紅小町´

 ローヤ柿`都の紅小町´の実は小さいので、盆栽にした場合に木の

「大木感」を演出できます。

ただ、この品種の欠点としては落葉が遅いです。

12月に入ってからでないと葉が落ちません。

老鴉柿は柿の仲間ですが紅葉が美しくありません。

秋の葉は茶褐色になるだけで観賞価値はありません。

 

 

2019年12月14日 (土)

奇想天外の姿

Pc111909_1_1  Welwitschia mirabilis

奇想天外

 3.5号鉢植え。

根元の葉幅が2.5㎝です。

まだ小さいですが、近くで見ると結構風格があります。

苔が同居しているのが不自然ですが・・・。

Pc111910_2_1  Welwitschia mirabilis

 スリット鉢に山野草の用土で育てています。

寒くなってきたので、室内の窓辺で冬越しです。

2019年12月10日 (火)

スーパー花山椒が強く生きています。

Pc091908_1_1  Zanthoxylum piperitum 花山椒

 見分けがつきにくいですが、中央の木が`スーパー花山椒´の

接木苗です。

サンショウのスーパー接木苗は、枯れにくい台木に接木されています。

普通の山椒苗は鉢植えで育てると枯れる場合が多いのですが、

この苗は無事に夏を越して秋の落葉期を迎えています。

(7号スリット鉢を使用、半日陰で西日を避けて育てました)。

本当は、サンショウは水はけが良く西日を避けられる場所への地植えが

良いです。

 山椒は山の宝石と云われ、特に`花山椒´は葉の香りが素晴らしく

(お吸い物に葉を入れただけで料亭の味と香りになります)、春の花の

佃煮は絶品です。

 一家に1本欲しい木ですが、枯らした方も多いと思います。

山椒に再チャレンジをする場合は、枯れにくい台木の接木苗がおすすめです。

 

2019年12月 6日 (金)

アルガンノキ の 耐寒性

Pc061905_1_1  Argania spinosa  (Argania sideroxylon)

Argan tree

アルガンの木です。

樹高は60㎝、結構大きな葉も出てきています。

 去年の冬、スペースの関係で半分枯らすつもりで屋外に放置して

いたら、意外にも冬越ししていました。

大阪の平野部では、屋外の軒下での冬越しが可能です(幼木は室内で

保護する必要があります)。

Pc061906_2_1  Argania spinosa

 砂漠にも雪が降る場合があるので、ある程度の耐寒性はありそうです。

ただ、耐霜性があるのかは不明なので屋外で越冬させる場合は霜除けの

必要がありそうです。

 去年の屋外での越冬では、凍害による葉の傷みはありませんでした。

当地では、最低気温が一時的に-7℃になることがあります。

Pc061907_3_1  Argania spinosa

 アルガンノキは幼木の頃は小さな葉ですが、成長するにしたがって

大きくなります。

 耐寒性があることが分かったので、国内での結実が現実味を帯びました。

5~6年で結実するそうです。

アルガンは1本では結実しないので、2本育てて相互受粉させる必要が

あります。

2019年12月 5日 (木)

お庭にモミジの鉢植えを。

Pc041901_1_1  Acer palmatum `Ichi gyou ji´

 モミジ`一行寺´

 樹高が80㎝ぐらいの鉢植えです。

これぐらいのモミジの鉢植えがあると、庭で紅葉狩りが出来て、

葉を料理の飾りつけにも出来るのでメリットが大きいです。

コンパクトで場所も取りません。

Pc041904_3_1  leaves of Acer palmatum `一行寺´

 <育て方>

夏は葉焼けしないように遮光するか半日陰で管理します。

水切れすると葉が枯れて紅葉を見ることが出来なくなるので、水遣りを

忘れないように注意します。

植替えは、落葉してから年内(12月中)に根を切って行います

(盆栽の管理と同じです)。

剪定も同じ時に行います。

年が明けると樹液流動期に入るので、剪定や根切りは行いません。

Pc041903_2_1  Acer palmatum `一行寺´

 モミジの苗木は何故か高額ですが、勇気を出してお気に入りの1本を

見つけると庭に季節感を出すことが出来ます。

写真の木で、接木1年苗を買って3年目ぐらいです。

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