五葉松盆栽の植替えと菌根菌
Mycorrhizal of Pinus parviflora
鉢から引き抜いた五葉松の根鉢です。
白く見えるカビが共生菌です、健全に育った五葉松にはこの様に
根に菌根菌が共生しています。
この菌根菌が松にチッソや微量要素を供給することで、松は瘦せ地でも
生育することが出来ます(お返しに松は光合成で作った糖を共生菌に
分け与えています)。
栄養豊富な用土で植えたり肥料を多量に与えると、松の根の生育環境が
悪くなり共生菌がいなくなります、その結果松の生育も悪くなります。
松の盆栽は植替えの際に根鉢を崩し根を切りますが、菌根菌は必ず
一部は残すようにします。
松などの常緑樹の盆栽の植替えは春先に行います(関西では1月の下旬から
2月の初めまで)。
新しい用土で植えつけて完了です。
用土は肥料分の無い物か少ない物を使用します(松は腐植質などの
有機物が少ない清潔な用土を好みます)。
Mycorrhizal of Pinus parviflora
別の五葉松の根鉢の菌根菌の様子です。
五葉松や赤松の盆栽が上手く育てられているかどうかは、共生菌の
状態を見れば一目瞭然です。
もし五葉松を鉢から抜いてみて菌根菌が少なかったり無い場合は、水遣りも
含め栽培方法を変える必要があります。
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