Rosa gallica の発芽(実生)と花弁の白い斑点
ロサ・ガリカの花です。
ロサ・ガリカは最も古い栽培バラとして有名で、古代ギリシャ,ローマ帝国
でも育てられていました。
自生地が広い為、または交配育種の結果、花色や花弁数にはバリエーション
(系統)がいくつも存在します。
ローマ帝国では貴族の館での宴の時にロサ・ガリカの花びらを天井から
降らせたそうです(香りを楽しみます)。
写真の接木苗のロサ・ガリカの花弁には白い斑点が入ります。
white spots on petal of Rosa gallica
写真は、花弁に入る白い斑点。
これをウイルス病の影響と考えて2年前から実生に挑戦していました
(実生するとウイルスから逃れられます)。
↑の写真の方が白い斑点が判りやすいです。
本当ならば別株のロサ・ガリカとクロス交配させたかったのですが、
ロサ・ガリカの苗を売っているところがほとんどありません。
まだ、双葉が残るロサ・ガリカの幼苗です(本葉が出ています)。
雑草と間違えそうですが、2年間種を蒔き続けて初めて1つ発芽しました。
1年間栽培して来年の春に開花予定。
栽培品種の薔薇のほとんどは雑種なので、普通は実生はしません
(実生で育てても良い花が咲く確率は極めて低いです)。
でも今回を機にネットで調べると結構実生に挑戦している人がいて
驚きました。
バラの種子は概して発芽率が悪いらしいです(2年間の経験上もそうです)。
まして、クロス交配ではなく自家受粉させた種子なので弱いです。
この小さな苗が無事に育つか判りませんが(そもそもご近所の園芸品種の
花粉で受粉している可能性もあります)、花弁に斑点入らないロサ・ガリカ
の花が咲く事を期待しています。
ロサ・ガリカの花は夕方になると花弁を閉じます。
翌日、日が昇るとまた花を広げます。
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