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サイカス・カイルンシアナのドワーフフォームです。
葉の大きさは長さが10㎝程度です。
小さな鉢で育てているので、サイカス・カイルンシアナの紡錘根が
とぐろ状になっています。
細い根の所々に粒状の部分がありますが、これがソテツのサンゴ根です。
Cycas cairnsiana coral-like roots
このサンゴ根(coral-like roots ,Coralloid roots)には
シアノバクテリア(藍藻類, Nostoc sp.)が共生していて空気中の
窒素を固定してソテツが利用できる養分として供給しています。
ソテツ類が痩せ地でも生育できる理由です。
シアノバクテリアはオーストラリアなどで見られるストロマトライト
を形成する原核生物として有名で、地球で初めて酸素を作り出した
生物です。
この写真を見ると一目瞭然です。
下半分は毎年、葉が切られてしまった部分です。
健全な葉を切られたために葉柄の切り口が大きく、幹を覆う
鱗片もミイラ化しています。
上半分は葉を毎年切らないように(葉が自然と枯れるまで切らない)
栽培した部分です。
葉が自然に枯れると葉柄の断面が小さくなるので切っても目立ちません。
エンセファラルトス・ホリダスの葉は、当地の栽培環境では
7年間は光合成しますので、毎年葉の数も増え幹の太りも早くなります。
また、葉を切っていないので葉柄の根元の部分が枯れずに、綺麗に
幹を覆っています。
葉を切ると盆栽のように樹勢を弱める事が出来るので小さな葉を
出すことが出来ます。
毎年、新しい葉を出させることもできます。
ただし、本来のトゲトゲの葉が幹を包み込むような姿にはなりません。
現役で光合成をしているエンセファラルトスの葉を切ることは
本当のオニソテツの栽培では無いと思います。
オジギソウ(Sensitive Plant, Humble Plant)は夏に、径1.5㎝ほどの
集合花(いくつもの花の集まり)を咲かせます。
熱帯アメリカ原産のマメ科の植物で、暑さには強いですが寒さに弱いです。
大きくなれば樹高は30~40㎝になります。
幹は初めは直立し、後に倒伏し枝を伸ばします。
花は日中に咲き、夕方には写真のように萎れてしまいます。
オジギソウは一日花です。
オジギソウの葉に触れると葉や枝を折りたたみます。
触られた圧力以外にも、アンモニアやアルコールのガス,熱などでも
葉が`おじぎ´をします。
葉などの開閉運動には植物の中の水の移動が関係しています。
閉じた葉は、活動が活発な夏ならば5から6分で復活します。
花の後には豆(莢)が出来ます。
茎同様に莢(サヤ)にも棘があります。
開花直前の集合花の蕾です。
色が赤みを帯びています。
この状態になると翌日に開花します。
Mimosa pudica seed shells
枯れた花房の中から豆の莢が出てきました。
オジギソウの種子の莢(豆)です。
莢が茶色になりました、種子が熟しています。
莢は成熟すると1区画ごと分離して落ち、枠だけが残ります。
中には3~4㎜の大きさの種子が入っています。
リトープスには一般的な栽培方法が存在しません。
育てている人の、それぞれの栽培地域・環境に左右されます。
ここでは大阪の平野部(暖地)で試した夏越し方法を書きます。
梅雨頃から水遣りを止めます。
春から秋までは遮光下で管理します。
夏は室内の直遮日光の当たらない明るい窓辺に置きます。
リビングなどでクーラーの風が直接当たらない場所が最適です。
暖地での水遣りの再開は9月中旬以降なので、夏の間ずっと
断水すると三カ月間水遣りをしないことになります。
夏中水遣りをしないと、リトープスの根が木質化してしまい
秋に水遣りを再開しても、水を吸い上げないようになってしまいます。
そこで、一ヵ月に一度は少量の水を株元に与えます(与え過ぎると
徒長するので注意が必要です)。
今年は、この方法で欠株を出さずに夏越し出来ました。
Ficus carica `Mary Lane seedless´
イチジク`メアリーレーン´
食べた時にジャリジャリとした食感が無い珍しい無花果です。
径6㎝ぐらいの実が生っています。
今年は異例(異常)なほど暑くない夏でした。
収穫期に梅雨のように長雨が続き日照もありませんでした、その為
本来ならとても甘いイチジク`メアリーレーン´が美味しくないです。
Ficus carica `Mary Lane seedless´
本来ならイチジク`メアリーレーン´は糖度が高い為、冷凍しても
カチカチには凍らずシャーベットのように食べられるのですが、
今年の果実は全く甘くありません。
イチジク`メアリーレーン´は夏果・秋果が採れる二期なり品種
ですので秋果に期待します。
Vitis `(アルモノワール) Harmo noir´
今日は久々の日差しです。
つまみ食いをした後の果房です。
接木1年生苗を植えて2年目に実を着けさせたものです。
樹がまだ十分に成長していないので、実成が少ないので参考には
なりません。
醸造用(ワイン用)ブドウ`アルモノワール´は日本で育種された
冷涼地でも栽培できる品種で、収穫期は9月下旬から10月です。
暖地で栽培すると着色不良になることがあります。
降雨による裂果が少ないとありますが、梅雨のような長雨でも
裂果しませんでした。
品種名はフランス語の「harmonie(アルモニー 調和)」と
「noir (ノワール 黒)に由来します。
醸造用なので可食部分は少ない(おいしいよ)ですが、庭木としては
オシャレです。
ウェルウィッチア・ミラビリス
4号(直径12㎝)スリット鉢植えです。
葉の途中に枯れた筋がありますが、ここが去年の春に雨に当てて
腐らせかけた所です。
葉の緑色が鮮やかな部分が今年に入ってから成長した分です。
葉は約3㎝成長しています。
葉先からは枯れてきます。
まだ、枯れた葉先は切ったことがありません。
奇想天外は多肉植物では無いので、他の植物同様に毎日水遣りをしています
(葉に水がかからないように頭上灌水は避けます)。
雨除け栽培です。
茎の部分がひび割れしてきて、少し貫禄が着きました。
今年は奇想天外の種子の値段が高いです(世界的な需要の増加
だそうです)。
ダドレア・ブリトニー(仙女盃)
なぜ強烈な陽射しがあるバハ・カリフォルニアに自生しといて、
日本の暑さに弱いのか知りませんが、夏越しの為に水遣りを止めて
強制休眠させている仙女盃です。
高温`多湿´という環境が苦手です。
夏に水遣りをしても根が水を吸収できません。
夏に水をあげると最悪の場合、腐って枯れます。
仙女盃の枯葉をトリミング。
強制休眠中は下の葉から順次枯れてきます(仙女盃は夏の間
葉に貯めた水分で生き延びます)。
枯れた葉は取り除いた方が株元の通風を良くします。
株元の風通しが悪いと、地際が蒸れて腐ることがあります。
2021年の葉が4枚展開しました。
苗が小さい頃は色付きが悪かったのですが、株が大きくなるにつれ
葉色が安定してきています。
ネット検索をすれば、もっと発色の綺麗な黄金ソテツ
がたくさん見つかります。
古い葉もこの時期になると、少し黄色く色付きます。
矮性ソテツなので株幅は約60㎝とコンパクトです。
時々、松葉芸の葉も出します。
幹の直径は7㎝です。
鉢を大きくして株を充実させると発色が良くなるかもしれません。
黄金ソテツの発色には、日照時間と気温が重要とされています。
大阪で育てていて感じることは、数年前よりも確実に葉が黄色く
発色しやすくなっている事実です。
地球温暖化は黄金ソテツの栽培にはプラスに働いています。
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