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Citrus limon fruit damage by Aculops pelekassi
レモンの果実がサビダニの被害に遭いました。
6月~9月,特に7月の農薬による防除が大切なようです。
葉や果実に‘いぼ状’の突起が無い事から「そうか病」ではないようです。
「そうか病」の場合は一度発生すると翌年にも発生するので、殺菌剤の
散布が必要です。
点々と斑点がないので「かいよう病」でもないです。
「黒点病」でもありません。
カイガラムシもいないので「すす病」でもありません。
Citrus limon damage by Aculops pelekassi
せっかくの無農薬レモンなのに、皮を剥いての利用になります。
綺麗な黄色のレモンが生るのを夢見ていたのに・・・。
今年は庭でハダニの発生が多かったです。
チランジア・テクトラム 2頭
開花後に子株が2つ育ったものです。
テラコッタ鉢に軽石で植えています。
チランジア・テクトラムは育てていると、買った時のような
トリコームのフワフワ感が無くなります。
たぶん、日本の多湿な環境に順化してしまう結果だと思います。
トリコームを維持するために「強い光に当てる」や「水遣りを減らす」
と書かれたものがありますが、強い光に当てると葉焼けや蒸れで
枯らすリスクが高いです。
水遣りを減らすのも、テクトラムがペルー沖合の海流と山脈の関係で
発生する霧から定期的に水分の供給を受けていることから、理にかなって
いません。
トリコームを維持するためには風通しと水遣り・乾かすのメリハリが大切です。
五葉松は秋になると去年の葉が枯れてきます。
お正月を迎える頃には、青々とした今年の葉だけになります。
アカマツやクロマツでは、手作業で`もみあげ(去年の葉を手で
むしり取る作業)´する必要がありますが、五葉松は自然と古い
葉を落とします。
枝が込み入っている場合は枯れた葉が落ちにくいので、手で
落とします。
大きな木だと下にブルーシートを敷いて落ち葉を受けますが、
小さな盆栽の場合は鉢皿などで受けるか、ゴミ箱の上で直接
枝を揉んで枯れた古い葉を落とします。
五葉松の場合、今年の葉を減らす場合は手でむしると樹皮が
傷むのでハサミで短枝(葉の根元)の部分を切るようにします。
ダドレア・ブリトニー(仙女盃)の水遣りを再開しました。
暖地では梅雨の頃から9月中旬ぐらいまで、水遣りを停止して強制的に
休眠させます(夏に水をあげると腐ります)。
仙女盃は、夏の間は葉に貯めた水を使って生き延びます。
夏の間、遮光してあげるとあまり体力を消耗せずに夏越しが出来る
ようですが、やった事はありません。
下の方の葉から順次に枯れてくるので心配になりますが、ここで水を
遣ってしまうと腐って枯れてしまいます。
高温多湿の時期は水をあげても根が吸い上げることが出来ず腐り、
やがて水を多く貯め込む幹も腐ります。
まだ最高気温が30℃ぐらいと高かったので心配でしたが、夜温が低く
なっているので順調に復活しそうです。
曲げたら柔らかかった下の葉が、水を蓄えて固くなりました。
仙女盃は秋から春にかけての冷涼期に生育します。
成長期の生育スピードは意外と速いので、冬までには元の大きさに
戻ります。
植替えも秋の初めが適期です、植え替えた後は傷口から腐ることを
防ぐために一週間ぐらい開けてから水遣りを開始します。
原種バラ ロサ・ガリカの実です。
実が色付いてきました、長さが1.5㎝。
名前の由来はフランスの古い呼び名のガリア地方からきています。
もう少し熟したら種子を取り出し、発芽抑制物質を洗い流し
採り蒔きをすると苗が得られます。
バラは発芽率がとても悪いです。
また、他品種との交雑の可能性もあり、実生をしても良い花が咲く確率は
低いです。
今年に発芽したロサ・ガリカの苗です。
1株だけですが、25㎝ほどの茎が2本,10㎝ほどの茎が1本育っています。
ロサ・ガリカの花弁に入る白い斑点がウイルス病ではないかと思い、
実生を試みました。
順調に育てば来春には開花しますが、どの様な花が咲くのかは未知数です。
今のところ病気には強いようです。
Tecophilaea cyanocrocus bulbs
そろそろ秋の園芸の季節です。
鉢土ごと乾燥させていたテコフィレアを植え替えます(休眠期は掘り
上げません)。
ティコフィレア・シアノクロッカス(テコフィレア,テコフィラエア)
の球根の植替え時期です(9月中旬ごろ)。
写真は表土を取り除いた様子、球根の側面から根が出ている様子が
わかります。
bulb od Tecophilaea cyanocrocus
掘り上げた球根は、乾いた外側の皮や枯れた葉と去年のしぼんだ球根を
取り除きます。
普通は毎年、古い球根の上に新しい球根を形成します。
bulbs of Tecophilaea cyanocrocus
上の写真は球根が潜る様子です。
去年の球根は枯れてしぼんでいて、新しい球根が牽引根(けんいんこん)
に引っ張られて古い球根よりも深い位置にきています。
牽引根が縮む(おそらく乾燥する時に)ことで球根を潜らせます。
Tecophilaea cyanocrocus bulbs
根の付き方はタマネギと同じです。
Tecophilaea cyanocrocus
きれいに掃除をした球根を新しい用土で植え替えます。
植える深さは球根の下まで3~4㎝です。
用土は有機質を含まない、又は少ない山野草用のものが適切です。
元肥を入れるよりも、発根して芽が出てから置き肥をする方が安全です。
植木鉢は素焼鉢を使っていますが、別に他の鉢でも大丈夫です。
9月中旬から10月に水遣りを開始します。
ある程度の耐寒性はありますが、凍るような温度に当てると花が
咲きません。
日当たり良く管理します。
分球と実生で増えます。
ディクソニア・アンタラクティカの幹は大きく、水遣りもしている
ので様々な生き物が生活しています。
マツバランです。
きれいな斑が入っています。
これはたぶん松葉蘭`富嶽の虹´の胞子から出た株です。
マツバランは乾燥に強いのですが、さすがにディクソニアは
乾き過ぎるのか新しい軸がなかなか出てきません。
種類不明のキノコです。
今年の夏は雨の日が多かったので、たくさん生えています。
地衣類です。
藻類と菌類の共生体です。
地球の地表の6~8%を覆っているらしく、地形を変えることもあるそうです。
イワタケ(岩茸)などは食用になり、ツンドラ地帯や極地に生息する
トナカイは地衣類を食べています。
トナカイの肉で‘しゃぶしゃぶ’をすると苔の臭いと肉の臭いでくさいそうです。
苔も生えています。
Trifolium repens Four leaves clover
本物の「四つ葉のクローバー」です。
シロツメクサにこだわって栽培しています。
Trifolium repens Five leaves clover
きれいな「五つ葉のクローバー」です。
日本各地に帰化し繁茂していますが、いざ栽培すると育てるのが
難しいです。
ヨーロッパの冷涼な気候の地域が起源なので、暖地で栽培すると
夏に弱ります。
Trifolium repens damage suffer from spider mites.
栽培で最も悩まされる害虫がハダニです。
如雨露での葉水では予防効果はありません。
雨の当たらない場所で育てるとハダニ(赤ダニ)が大量に発生します。
また、ダンゴムシも新芽や茎を食害します。
地植えすれば簡単でしょうが、ダンゴムシの多い環境だと
シロツメクサが餌食になるだけです。
Trifolium repens Aphids damage
アブラムシも発生します。
とにかく農薬を良く使う植物です。
シロツメクサは成長が早く走茎が長く伸び鉢を飛び出します。
鉢植えでの管理も難しいです。
シロツメクサの根には共生菌(菌根菌)がいて窒素を固定して
養分として供給する為、栽培用土には肥料分は必要ありません。
無肥料の用土が最適です(追肥も一切しません)。
シロツメクサの栽培にとって水はけの良さは大切です。
水やりの場合は、鉢底穴から流れ出る位たっぷりと与えます。
いつ頃から居るのか、窓辺で育っているセネシオ`万宝´です。
園芸店の屋内の売り場で徒長していたものを買って帰ってきました。
その頃は葉も細長く貧弱でしたが、今では出窓の強光線に耐えて
すっかり貫禄をつけました。
窓辺で育てると紫外線不足(窓ガラスが紫外線を遮るため)で植物が
上手く育たないことが多いですが、意外と多肉のセネシオは大丈夫なようです。
水やりは厳しめで、用土が乾いても葉の中央が凹むまで、かなり間隔を
あけて与えています。
挿し木での増やし方は難しいので、発根している部分を株分けします。
セネシオ`万宝´の地上付近の茎から発根している様子です。
地下から出てくる芽も発根している場合が多いので、これらを
切り離し(株分け)切り口を乾かして新しい用土に植えます。
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