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Tillandsia sprengeliana
チランジア・スプレンゲリアナの花序(赤色の苞葉)が出てきました。
開花までもうすぐです。
T.スプレンゲリアナは雫型の珍しい形状ですが、育て方が
簡単なので大好きです。
植え込まないと育たなかったり、湿度を要求するなど
気難しい(育てにくいのに高価な)エアプランツは苦手です。
室内の出窓で播種し育成。
種蒔き後約一週間で発芽しました。
プロの農家さんが作る品種だけあって、発芽も生育の揃いも
良いです。
食べ物は生きるのに欠くことのできないものです。
優秀な種苗(しゅびょう)会社や品種は国の宝です。
自国の種苗会社が無い為に、外国から種や苗(遺伝子組み換え
品種も含む)を買わざるをえない人々が居ます。
もし、その品種が耕作地に適さなければ種や苗を買いつけた
分の借金だけが残ります。
収穫出来なかった結果については外国の種苗会社は責任を
負ってくれません。
まさに死活問題になります。
3月13日播種、3月27日の様子です。
本葉が出てきています。
右上が瑪瑙玉(Lithops pseudotruncatella var. elisabethiae)
左下が露美玉(Lithops turbiniformis)
リトープスが脱皮(2枚の古い葉が枯れて新しい2枚の葉が出てくる)
をする時期です。
ここまで育てられる様になるまでに、何個のリトープスと
お金がお星さまになった事か・・・。
Lithops pseudotruncatella var. elisabethiae
リトープス`瑪瑙玉´の方は脱皮が進み、斑を確認できました。
リトープスの斑は消えることも多いです。
リトープスは日本の高温多湿な気候を、とっても嫌います。
夏は遮光します。
よく行くサボテン・多肉植物専門店では夏の間、栽培温室が
結構暗くなるぐらい遮光をしています。
当地の大阪では、6月から10月の初めごろまでは涼しい屋内の
直遮光の当たらない明るい場所で夏越しをさせています。
リトープスは自生地では植物体の天面(窓)以外は地中に
埋まっています。
ただし、これを日本で行うと蒸れて腐るので根以外の部分は
地上に露出させた状態で栽培します。
分厚い葉の側面が強光に弱いと聞いたことがあります。
リトープス`曲玉´ Lithops pseudotruncatella
夏の休眠中(7月,8月)の間は基本的には断水しますが、全く
水をやらないと根が木質化して水の吸い上げができなくなるので、
数週間に一度株元に少量の水を与えます。
休眠中は風通しが良い状態で管理します。
素焼鉢で育てた方が暖地では育てやすいと思います。
Crassula rupestris subsp. marnieriana variegation `Fantasy´
クッラスラ`ファンタジー´(舞乙女錦)の挿し木が
成功しました。
春先に室内で挿し木をしました。
(本来の挿し木の時期は晩秋だそうです)。
葉挿しだと発根しないそうなので、茎を挿すようにします。
カットした穂先の切り口を日陰で乾かし、乾いた清潔な
用土に割り箸で穴を開け挿します。
すぐには水遣りをせず(植え痛みの傷から腐るのを防ぐため)
数日開けてから水をあげます。
コツですが、その後は用土をあまり乾かさないように管理
しました。
表土が乾いたら水をあげる感じです。
用土を乾かしたままで、穂木の水分の余力で発根させる方法
もあるのですが、水遣りをした方が発根が早いように思います。
イズモコバイモの実生苗が発芽から7年目でようやく
開花しました。
草丈は8~9㎝。
イズモコバイモの種子は採り蒔きをすると翌春に葉が出て、
4~8年育てると開花します。
春に芽が出たイズモコバイモの様子。
開花しない球根は葉を1枚だけ出します(葉が出て
くる時期は開花株よりも少し早いです)。
円錐形のタケノコ状の芽を出しているのが開花株です。
蕾が出てきました。
2つの個体を受粉させたので、葉が銅色と緑色の
二種類の個体があります。
イズモコバイモは繊細な見た目と反し、意外と丈夫なので
種子繁殖させると多くの苗が得られます。
でも長い年月を要します。
イズモコバイモは、ほとんど分球では増えません。
Angelica tenuisecta var. furcijuga
ヒュウガトウキ(日向当帰,日本山人参)
根を薬用としますが、葉にも薬効があります。
ヒュウガトウキの春の目覚めは早いです。
綺麗な葉と立派な葉柄です。
常緑なので冬でも葉があります。
今の芽出しの時期に山野草用の肥料を少しあげると
生育が良くなります。
Angelica tenuisecta var. furcijuga seedlings
去年の秋に播種したヒュウガトウキの苗です。
9㎝ポット植え。
葉は適時収穫をして天日で乾かし煎じて飲みます。
種子を採らない場合は花茎を早めに切り取ります。
開花させると株が根も含め枯れます(脇芽が育つので
株自体は残りますが、かなり弱ります)。
Adonis amurensis `四方田家緑花(皆野緑)´
万重咲き福寿草`四方田家緑花(皆野緑)´は全ての花が
万重咲きでは咲きません。
Adonis amurensis `四方田家緑花(皆野緑)´
むしろ本芸である万重咲きで咲くのは大株でも1~2輪
だけです。
他の花は同一株でも一重咲きになります。
Adonis amurensis `四方田家緑花(皆野緑)´
福寿草`四方田家緑花(皆野緑)´の蕾。
花弁(萼)の重なりが凄いです。
Adonis amurensis ‘四方田家緑花(皆野緑)’
ほとんどの万重咲きにならない花は↑の写真のように咲きます。
大輪で花色が上品なので二重咲きでも綺麗です。
マスチックタイム(Mastic thyme, Spanish Marjoram)
株幅は約30㎝
タイムは低木なので、植栽すると草とは違った雰囲気が出ます。
マスチック・タイムは香りがとても良いので(花時が
一番香ります)ハーブガーデンのイメージに最適です。
排水性が良い場所での地植えがおすすめ。
地中海性ハーブは根が深く長く伸びるので鉢植えで
育てるのは手間がかかります(すぐに根詰まりをおこして
調子を崩します)。
梅雨前の開花時期に剪定をして、株の蒸れを防ぎます。
それでも大株になると枯れやすくなるので、挿し木を
しておいて予備の株を育てておきます。
増やし方は、暖地では秋か春の挿し木です。
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