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ミツバツツジの紅葉です。
紅葉の色付きや鮮やかさには個体差があります、綺麗に
紅葉しないミツバツツジもあります。
ミツバツツジの弾けた蒴果。
この蒴果の中に茶色の細かい種子が入っています。
乾燥した蒴果と種子。
種子の大きさは約1㎜です。
植木鉢に播いておけば発芽します(乾燥しないように管理)。
Rhododendron dilatatum seedling
近くの鉢植えの中に、種子から育ったミツバツツジの苗が
沢山育っています。
発芽から5~6年で開花するようになります。
ミツバツツジの根は横に長く浅くはります。
乾燥に弱いですが、水はけが悪い場所では枯れてしまいます。
夏は半日陰で西日が当たらない所に植えます。
Isochilus linearis var. compactum
イソチラス・リネアリス コンパクタムの花です。
茎の頂点に普通、複数の花を咲かせますが、基本種と異なり
花数が少なく2~3輪です。
Isochilus linearis var. compactum
花の大きさは子房の部分も含めても1㎝ぐらいです。
草丈も10㎝ほどです。
Isochilus linearis var. compactum
蕾の段階の様子。
Isochilus linearis var. compactum
花を前から見た様子。
Isochilus linearis var. compactum
全体像。
洋蘭用のバークで植えています。
鉢は素焼鉢ではなく焼締め鉢です。
成長期は水を好みます。
root of Isochilus linearis var. compactum
バルブは細いですが根が直径3~4㎜と太く、水を溜める
役目を果たしていると思われます。
園芸とは自分の近くに必要な薬草や食料になる植物を
植えた事に始まります。
縄文人は集落の周囲に栗の木を植えました。
薬草園からキッチンガーデン(ポタジェ)と発展を
遂げて園芸(ガーデニング)へと繋がります。
珍しい植物を集めて育てられるのは、昔は国王や貴族
だけの特権でした。
それが今では一般市民でも王侯貴族並みの園芸を楽しめる
時代です。
産業革命や工業化のお陰なのですが(それでは江戸時代の
日本の園芸の隆盛に説明がつきませんが)、生産性の向上が
富を分配することで可能となりました。
奴隷の代わりに機械やコンピュータ、今ではAIを働かせる
ことで王侯貴族並みの園芸が出来る社会となっています。
何も土地が無ければ園芸が出来ないわけではありません。
近年では珍しい植物は庭には植えられない事が多いからです。
少しでもスペースがあり園芸を始めたら、あなたも王族や
貴族の仲間入りです。
エンセファラルトス・ホリダス
現在では価格が、この株を買った時よりも5~10倍に
なっています。
今では手が出せません。
お金持ち専用です。
世界中の富豪が買っているので価格が高くなっている様です。
国内では株分けで増やしている人はいますが実生繁殖は
まだなので、早く開花させて雄株か雌株か見極めたいです。
Pinus yunnanensis dead seedling
高麗人参の栽培のその後。
一緒に植えていた雲南松が枯れました。
松は高麗人参のコンパニオンプランツです。
雑草のハタケニラは元気ですね。
Pinus yunnanensis dead seedling
引き抜いた雲南松の根の様子。
引き抜いてみると簡単に抜けました。
根が殆どありません。
別の鉢の雲南松。
犯人は、たぶんこのコガネムシの幼虫(ネキリムシ)です。
薬草の栽培なので農薬が使えなかったので駆除できません
でした。
秋の初めぐらいには松の異変に気が付きましたが、しっかりと
探せていませんでした。
今回は鉢土を全部ひっくり返して見つけました。
root of Panax ginseng
本題の高麗人参ですが、こちらも5㎝程を残して食害されて
いました。
コガネムシの幼虫は芝生を植えていると、よく発生します。
ウェルウィッチア・ミラビリス(奇想天外)です。
直径12㎝のスリット鉢に植えています。
腰水にはしていません、毎日水をあげています
(表土が乾いたら灌水)。
腰水栽培すると受け皿の水の中に根が伸びてしまいますが、
スリット鉢で育てると空気や光に当たり根が止まるので
その様なことがありません。
奇想天外はスリット鉢を使えば、長い深鉢を
使わなくても栽培できます。
Welwitschia mirabilis
まだ小さいですが、地上茎のコルク層にひび割れが出来ていて
貫禄があります。
肥料をあげると大きくなり過ぎるので、あまり与えずに
じっくりと育てます。
肥料への感応性が高いので、早く大きく育てたい人は
液肥がおすすめ。
アロエ・ナミベンシス (アロエ・ナミブエンシス)
2021年の春の実生苗で今年で2年目です。
手前の株の一番長い葉の長さが5.5㎝。
輸入種子からの苗ですが、種の同定が難しいです。
↑の写真は数十年前の山城愛仙園さんのカタログに載っていた
sp.ナミブエンシスの写真です。
幅が15㎝になると、写真のようになるのでしょうか。
アロエ・ナミベンシスの実生苗を上から見た様子。
アロエ・ナミベンシスの幼苗には斑点があります。
また、強光に晒さなければ葉色は綺麗なブルーグリーン
です。
もう少し育てて様子を見たいと思います。
綿(ワタ)の花。
花径は5~6㎝。
世界には多くの栽培品種(約32種類)があります。
以前栽培したものは糸を出し葉を食害する害虫がよくつきましたが、
写真の品種は、ほぼ害虫が着きません。
ワタの蕾は苞葉に包まれています。
綿の花は一日花で花が終わる頃には紅色を帯びます。
花色は品種によって違います。
綿の実が大きくなってきました。
写真の品種は古くに渡来したものなのか、とても育てやすいです。
日本での本格的な木綿の栽培は江戸時代からです。
それまでは絹や麻,藁ぐらいしかなかったので庶民の冬は
とても寒かったと思います。
綿の実が開きました。
この綿の中に種子があります。
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