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シロバナムシヨケギク
蚊取線香の原料として有名な花です。
花には殺虫成分のピレトリンが含まれていて、乾燥させ
アルコールで抽出すると人間や動物に安全な自家製農薬を
作ることが出来ます。
写真の花の苗は広島県因島から送っていただきました。
園芸用の除虫菊と違い、殺虫成分をしっかりと含有しています。
庭に植える草木は、できるだけ人間にとって有用な物を選んでいます。
花後には地際10㎝ぐらいの所で刈り取り、通風を確保します。
梅雨の雨や夏の高温が苦手なので、大胆に刈り取り枯葉を
除去することで夏越しを図ります。
林檎の割接ぎの失敗例です。
原因は台木と穂木の密着が不十分だったようです。
接ぎ木テープをビニルテープで代用したのが原因です。
もう少しきつく巻けばよかったです。
Malus pumila grafting failure
穂木が完全に枯れています。
途中までは少し成長していたのですが、気温の上昇と
強まる日差しで接木部分が乾燥したものと思われます。
穂木が枯れたので台木から芽が出てきています。
Malus pumila grafting successful
こちらは接ぎ木の成功例。
穂木から元気よく幹が伸びています。
こちらはビニルテープでも上手くいきました。
両脇の細い木は、リンゴの実生苗です。
Thea sinensis var. sinensis `つゆひかり´
一針二葉の茶の新芽です。
これを摘み取り製茶します。
ウーロン茶は大きく育った葉を利用します。
亜熱帯が原産のチャノキですが、var. sinensisはある程度
耐寒性を備えるように品種改良されているので北限は福井県や
仙台でも栽培されています。
紅茶用には耐寒性が弱いアッサム種が使われます。
Thea sinensis var. sinensis ‘つゆひかり’
チャノキは根が広く張るので鉢植えでの栽培は難しいです。
害虫は、葉に含まれるカフェインが多くの生物にとって毒なので
発生は少ないのですがチャドクガが着くことがあります。
大きく育ち木全体に散乱すると駆除が難しいので、卵の内(葉ごと
取り除く)か集団でいる段階で駆除(着火ライターで焼却)します。
何よりも観察が大事です。
チャドクガの毒の毛針は風でも飛散するので駆除にはビニル手袋を
使うなど注意が必要です。
毒毛針が刺さった場合は粘着テープを刺された箇所に貼り剥がして
取り除きます。
花山椒の花です。
苗を買う場合は必ず枯れにくい台木に接がれた接木苗を
選ぶようにしましょう。
代表的な品種
・花山椒(花や葉を利用する。花は佃煮に、葉は高級料亭
などで風味付けに利用)
・朝倉サンショウ(Fagara inerme棘無しで葉や実を利用する)
・ブドウ山椒(実が豊産性、葉も利用できる)
・華北(中国)サンショウ(Zanthoxylum bungeanum 中華料理の
花椒(ホワジャオ)用)
果実に多い辛みの成分はサンショール,サンショウアミドで、
香りの成分はオイゲノール,シトロネラール。
葉をお吸い物に浮かべるだけで、本格的な日本料理になります。
「魏志倭人伝」には日本人は山椒の使い方を知らないと書いて
ありますが、縄文時代の遺跡には山椒の痕跡があるそうです。
サンショウの若い葉は「木の芽」と呼ばれる。
サンショウの木は「山の宝石」とされ、料理の風味付け以外にも
漢方薬や民間薬として健胃・整腸・虫下し(消化器官の寄生虫)
・駆風(風邪などの喉の痛み)に使われ、食欲増進作用もあります。
Zanthoxylum piperitum blossoms 花山椒
収穫した山椒の花。
<育て方>
植え場所は西日と夏の強光線を避けられて、水はけの良い所。
根腐れしないように水捌けが重要ですが保水性も大切です。
地植えで育てるのが簡単です。
アゲハ蝶が飛ばない様な半日陰に植えると、アゲハの幼虫の
食害の被害が減ります。
山椒の花の佃煮を作りました。
花の収穫のタイミングは花粉が出た頃です。
収穫の期間が非常に短く、とても手間がかかるので
高級食材です。
シラー・カンパニュラータ(スパニッシュ・ブルーベル)の花。
以前にイングリッシュ・ブルーベルとして買った物です。
繁殖力が強く、種子でも分球でも増えます。
雑草のような感じで、一度植えると駆除するのが難しいです。
本物のブルーベルを植えるため(交雑を避けるために)抜き取り
たいのですが。
本物のイングリッシュ・ブルーベルとされる花です。
スパニッシュ・ブルーベルと比べて花冠筒が長く、花色も
濃いです。
花序も湾曲してきます。
こちらも種子や分球でよく増えます。
イングリッシュ・ブルーベルの葯は白色です。
繁殖力が強く鉢植えで育てると2年で密植状態になります。
種子が零れ落ちると悲惨なぐらい増え、球根が密集し過ぎて
花が咲かなくなります。
鉢植えの場合は深く大きな鉢を使うと、株が充実し
花がよく咲きます。
イングリッシュ・ブルーベルは多種と交雑しやすく、実生でも
繁殖させたい場合はシラーなどの近縁種を植えないようにします。
総苞片が反り返っていない事と、自家結実性が無いことから
日本に自生している純粋種です。
西洋タンポポは自家結実性があるので花後に立派な綿毛が
出来ますが、写真の株はほとんど結実したことが無いので
綿毛が出来ません。
別株に花が咲いて昆虫が花粉を媒介してくれれば綿毛は
出来ますが、セイヨウタンポポの綿毛に見劣りします。
ただし、花や姿は山野草らしい可憐さがあるので日本の
蒲公英は美しいです。
西洋タンポポは全体的に‘ごっつい’です。
日本タンポポの花は春にだけ咲きます。
頭状花序で花弁1枚1枚が一つの花(舌状花)なので、花が
少ない分、一輪が咲いている期間も西洋タンポポに比べて短いです。
ダメ元で2月に接木をしたリンゴの穂木から芽が出てきました。
スーパーで買ってきたリンゴを食べて種子を蒔いたものです。
両脇の植物は、去年に発芽しなかったリンゴです。
今年発芽してきました。
台木と穂木の茎の直径が合うようにして‘割接ぎ’をしました。
もう一方の接木苗です、こちらも芽が出てきました。
フリマサイト等で接木テープが短くバラ売りしてくれていますが、
大量に接ぎ木するわけでもなく邪魔くさかったので
ビニールテープで代用しました。
コツは接ぎ木部分に水が溜まらないようにしっかりと巻く事です。
自分で増やす場合、品種登録のあるものは種苗法に抵触するので
品種や商標等の権利関係に注意してください。
1年経って成長していれば接ぎ木は成功です。
接ぎ木専用テープでは無いので茎への食い込みに注意が必要です。
秋ごろにはテープを外しても大丈夫かも。
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