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2023年5月

2023年5月27日 (土)

クロカミラン

P5262424_3_1 Orchis graminifolia var. kurokamiana

クロカミラン

草丈は約10㎝。 写真の個体は山採りではありません。

佐賀県黒髪連山に産する蘭の仲間です。

佐賀県の条例で採取は原則禁じられています。

ウチョウランと比べ少し耐暑性があるので育てやすいです。

半日陰で管理。

雨に当てても大丈夫です。

P5262425_4_1 Orchis graminifolia var. kurokamiana

抗火石の山草鉢に植えています。

排水性を良く植え付けるのが、上手な育て方のポイントです。

2023年5月25日 (木)

Tillandsia bryoides

P5252420_2_1 Tillandsia bryoides flowers

チランジア・ブリオイデス

黄色の花を咲かせます。

茎の太さは葉も含めて約6㎜、花の大きさは2㎜です。

ディアフォランテマ(Diaphoranthema)亜属。

2023年5月24日 (水)

ギンゴケの育て方。

P5212412_2_1 Bryum argenteum

ギンゴケは半日陰で育てます。

秋から春までは日当たりでも育ちますが、晩春からは日陰に

移動させます。

ギンゴケは都会でも見られる苔で、丈夫なイメージですが

以外と育てるのが難しいです。

道路の側溝付近に自生する様子から、東側に面する場所に

多く見られます。

大阪の平野部では南側や西側など日差しが強い場所では

見られません。

ギンゴケは濡れた状態で強い日差しを受けると、蒸れて枯れて

しまいます。

P5212411_1_1 Bryum argenteum

↑の写真はダンゴムシがギンゴケに一晩のうちに開けた穴です。

ギンゴケの代表的な害虫はヤスデとダンゴムシとナメクジです。

両種ともギンゴケの新芽部分を食害します。

日中はギンゴケの陰に隠れています。

苔には使える農薬はありません(農薬を散布すると葉が枯れます)。

忌避剤を使うか、害虫が上がってこない場所で栽培するようにします。

マスチック・タイムの剪定。

P5202395_2_1 Thymus mastichina

マスチック・タイムの開花時期です。

Mastic thyme 別名:スパニッシュ・マジョラム(Spanish

Marjoram)。

花が咲く時期が一番香りが強いので、マスチックタイムの剪定は

好きな作業です。

P5202396_3_1 Thymus mastichina

それにしても茂っています。

このままだと開花に株の力を使ってしまい弱るので、剪定

をして栄養成長に戻します。

また、剪定をしないと株が混みあう事で株が蒸れて枯れてしまいます。

乾いた地中海性気候で育つタイムにとって、梅雨の時期の様な雨は

大敵で、株の内部が乾きにくくなり枯れる原因となります。

P5202399_4_1 Thymus mastichina

マスチック・タイムの花です。

直径2㎜ほどの小さな花をフワフワとした花序に咲かせます。

P5202400_5_1 Thymus mastichina

↑剪定後のマスチック・タイム。

剪定は思い切ってバッサリといきますが、必ず葉がついている

部分の上で切ります。

葉の無いところまで枝を剪定してしまうと、その枝は枯れ込んで

しまいます。

P5202401_6_1 Thymus mastichina

兎に角、マスチック・タイムの剪定の一番の目的は株元の

通風を確保することにあります。

P5202402_7_1 Thymus mastichina

これは挿し木してまだ若い株です。

剪定をすることで枝数も増え、綺麗にまとまった株姿になります。

 

2023年5月23日 (火)

アロエ・プリカティリス ,クマラ・プリカティリス

P5202404_9_1 Kumara plicatilis

クマラ・プリカティリス

以前はアロエ科(Aloaceae),アロエ亜属(Alooideae

でしたが、現在は分類が新しく変わりススキノキ科,

ツルボラン亜科,アロエ類に分類されています。

もうアロエとは呼べません。

P5202406_11_1 Kumara plicatilis

アロエなのに棘が目立たなく、変わった姿が魅力だったのに

何だか残念です。

P5202407_12_1 Kumara plicatilis flowers

クマラ・プリカティリスの花。

大きさは長さ4.5㎝。

P5202408_13_1 Kumara plicatilis

オレンジ色の部分が萼片で、そこから少し出た薄い黄緑色の部分が

花弁になります。

オシベが飛び出ています。

P5202405_10_1 Kumara plicatilis

3頭に分頭しています。

そのまま育てると木立して大きくなるので、2年に一度春先に

根を剪定して植替えをしています。

植替えの時は水遣りを止めて葉が痩せるほど乾かすと鉢から

引き抜きやすいです。

P5202409_14_1 Kumara plicatilis

クマラ・プリカティリスの根元の様子。

2023年5月21日 (日)

ラベンダーが好きなのです。

P5152358_2_1 Lavandula angustifolia ‘濃紫早咲き3号’

ラベンダー(Lavender)の中でも特に「濃紫早咲き3号」という

品種が好きです。

萼の色が理想的な紫色で、少し耐暑性もあるので育てやすいです。

P5192388_1_1 Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

暖地の大阪の平野部でも何とか枯らさずに株を維持しています。

西日を避け、雨除けをして栽培しています。

ある程度の大きさの鉢(釉のついていないもの)を使います。

花後の剪定をします(暖地では春の強剪定はしません)。

秋の植替えの時に根も軽く剪定をして株をリフレッシュさせます。

P5192389_2_1 Lavandula `長崎ラベンダー ナイトブルー´

耐暑性が強く、暖地でも有望なコモン系ラベンダー(Lavandula

angustifolia)長崎ラベンダーです。

↑の写真は、長崎ラベンダーの中でも特に萼の色が濃い`ナイトブルー´

という品種の花穂です。

株のまとまりも良く、綺麗なラベンダーです。

P5202403_8_1  Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

↑ラベンダー`濃紫早咲き3号´の花。

薄紫色の花を咲かせます。

触れると良い香りがします。

P5202394_1_1 Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

ラベンダー`濃紫早咲き3号´の株姿です。

あまり綺麗に仕立てられていません、下葉が枯れ上がっていて

少し見苦しいです。

花上りも少ないのですが、枯れていないのでこれで構いません。

2023年5月20日 (土)

クレマチス‘ペルル・ダジュール’

P5152361_5_1 Clematis ‘Perle d’Azur’

「紺碧の真珠(地中海のこと?)」の名前の通り、キラキラと輝く

青色のジャックマニー系のクレマチスです。

日中の気温が熱くなってくるこの季節に青色の花は似合います。

P5212413_1_1   Clematis ‘Perle d’Azur’

クレマチス‘ペルルダジュール’は少し下向きに花を咲かせるので、

あまり強剪定をせずに長く高くツルを伸ばして仕立てると

見応えがあります。

P5172381_2_1 Clematis ‘Perle d’Azur’

とても上品な感じのする花です。

P5212414_2_1   Clematis ‘Perle d’Azur’

2023年5月19日 (金)

ジュラシックツリーの新芽と「みどり摘み」

P5162379_7_1 Wollemia nobilis

写真はウォレマイ・パインの側枝の新芽。

ウォレマイ・パイン(Wollemi pine)の新芽が伸びてきました。

新芽の成長は著しく、冬の間に芽を保護していた樹脂が割れると

あっという間に大きくなり硬化します。

これは恐竜時代の遺伝子の記憶で、柔らかい葉を食べられない為の

防衛手段だと思います。

P5162378_6_1 Wollemia nobilis

ウォレマイ・パインの新芽は薄い黄緑色です。

新しい枝葉が伸びる今の時期が一番美しいです。

P8091851_1_1 Wollemia nobilis

ウォレマイパインの主幹の頂点部分。

去年の春に樹高を抑えるために主幹の新芽を半分の長さで

折り取る「みどり摘み」を行いました。

写真はその年の冬の様子で、頂点に2つの芽が出来ている様に

見えます。

P5172386_6_1 Wollemia nobilis

ウォレマイ・パインの現在の主幹の芽の様子。

右側に元気な主幹が1本伸びています。

その左隣に小さな緑色の芽が育ってきています。

この芽が主幹になるのか側枝になるのか、今の段階では判断が

出来ません。

2023年5月17日 (水)

カンサイタンポポの綿毛。

P5122353_1_1 Fluffy of Taraxacum japonicum

A fluffy dandelion

ニホンタンポポ(たぶんカンサイタンポポ 関西の祖父母の庭で採取)

の綿毛です。

セイヨウタンポポに比べ控えめなイメージです。

種子は3個ほどが成熟して完成していますが、それ以外は`しいな´

の様です。

写真を撮った後、カメラを置いて採取に戻ると既に風に飛ばされた

後でした。

P5122354_2_1

こちらは残念ながら受粉できなかった花の綿毛です。

日本の在来種の‘たんぽぽ’は自家結実しません。

蒲公英は虫媒花なので近くの別個体の花粉が運ばれてこないと

種子ができません。

授粉できなかったタンポポの花も一応綿毛を広げますが、写真の

ような形です。

P5152357_1_1 Taraxacum japonicum flower

タンポポは外側の花から開花します。

1輪のタンポポは多数の花の集合体(頭状花)です。

写真の花の中心部の花弁は、まだ固く閉じています。

タンポポの葉はビタミンが豊富でハーブとして使います。

薬草として漢方でも「蒲公英(ぼこうえい)」として健胃・

利胆・解熱強壮に用い、外用として傷にすり潰して使います。

食べることも出来ます。

P5162370_1_1 Taraxacum japonicum flower

早朝、まだ寝ているたんぽぽの花。

タンポポの花は日光が当たらなくなると閉じます。

P5162372_2_1 Taraxacum japonicum flower

たんぽぽ 開花2日目。

ほとんどの小花が開花しオシベを伸ばしています。

P5162375_3_1 Taraxacum japonicum flower

カンサイタンポポの萼片は反り返りません。

P5172387_7_1 Taraxacum japonicum flower

カンサイタンポポ 開花3日目。

中心部の花も開花しています。

2023年5月16日 (火)

Wild Strawberry ワイルドストロベリー

P5152359_3_1 Fragaria vesca var. semperflorens

サカタのタネさんの「四季なりイチゴ」です。

赤く大きな実が生りました。

このワイルドストロベリーは走茎(ランナー)が伸びないので、

栽培管理がしやすいです。

P5152360_4_1 Fragaria vesca var. semperflorens

実(花托)の大きさは約1.5㎝。

イチゴはとても甘い香りがします。

ワイルドストロベリーの種蒔きのコツは、好光性種子なので

覆土をしない事と、乾かさない事です。

特に、種子を蒔いた鉢土を乾かしてしまうと発芽しなくなるので

注意が必要です。

2023年5月15日 (月)

Tillandsia atroviridipetala flowers

P5152362_6_1  Tillandsia atroviridipetala flower

チランジア・アトロビリディペタラに花が咲きました。

T.アトロビリディペタラも複数株が同時に開花します。

チランジアは同種の場合、開花時期が同じになる傾向が

あります。

何らかの化学物質で株同士がコミュニケーションを取り合い

開花を合わせている様です。

P5152364_7_1 Tillandsia atroviridipetala

チランジア・アトロビリディペタラ

開花時は花序の苞葉が赤く色付きますが、周辺の葉も

少し赤くなります。

P5162376_4_1  Tillandsia atroviridipetala flower

チランジア・アトロビリディペタラの花弁は緑色です。

T.アトロビリディペタラの栽培では、少し下向きに着生させて

います。

風通しを好むので、着生させて吊るして育てます。

P5162377_5_1 Tillandsia atroviridipetala

チランジア・アトロビリディペタラには木に着生するものと

岩に着生する物があり、写真個体は木に着生するタイプです。

自生地の写真では、木漏れ日が当たるような環境で生育しています。

2023年5月14日 (日)

Tillandsia ionantha

P4282297_7_1 Tillandsia ionantha

開花が近いので葉が赤く色付いています。

チランジア・イオナンタの花は花弁が合わさり長い筒状に

なっているので、それに対応する長い口吻(吸収管)を持つ

昆虫か長い舌を持つハチドリが交配を手伝っていると思います。

葉が赤くなったり花弁の紫色、花粉の黄色などは視覚的効果を

狙っています。

鳥は赤い色を好み、昆虫(ミツバチやチョウなどを除く)は赤い色

が見えないものが多いようです。

ミツバチは黄色が好きですが、個人的にはT.イオナンタは鳥を

意識しているのではと考えています。

2023年5月13日 (土)

莨盆(煙草盆) 古伊万里・萩唐草

P5052327_1_1

2本の煙管(きせる)と煙草包がありませんが、煙草盆です。

莨(たばこ)盆は、茶道具にはもう必要はありません。

莨を喫う(すう),喫する(きっする)のが粋な時代も

あったのですが現代には合いません(煙管では2~3服軽く

吸うだけのようです)。

お茶の味も台無しになりますし、なにより侘茶を大成した

千利休の時代にはまだ‘たばこ’は渡来していませんでした。

P5052330_3_1

古伊万里の「火入」です。

「火入」とは中に灰を敷き詰め炭火を入れておく器の事です。

灰の盛り方や模様の付け方、炭の大きさや煙管に火を着けやすいように

炭を設置する角度など細かな約束事があります。

簡単に言うとライターです。

P5052329_2_1

こちらは古伊万里の「灰落し」または「灰吹き」です。

`たばこ´を喫った後の灰を捨てる容器(灰皿)です。

底に少し水を入れておきます。

煙管の皿の上の灰を捨てるときは煙管の先をコンコンと「灰吹き」

に当てたりはしません。

当てると瀬戸物の「灰落し」と金属の煙管が傷みます。

「灰落し」が竹製の場合はコンコンとしても良いかも知れませんが、

普通は指で煙管をトントンとするか煙管を軽く吹いて灰を落とします。

「火入」「灰吹き」ともに染付(コバルト顔料)で萩唐草の

文様が丁寧に描かれています。

後代になると唐草の文様は簡略化されていきます。

メセン類 白花マツバギク

P5112350_1_1 Lampranthus sp. 白花

白い花を咲かせるマツバギクの一種です。

花は大輪で花径は約7㎝。

Mesembryanthema(メセンブリアンセマ)類です。

メセンの一種で`アイスプランツ´という名で流通していました。

P5112351_2_1 Lampranthus sp. 白花

花後には半分ぐらいの丈まで剪定をして風通しを良くし、

梅雨や夏の蒸れから株を守ります。

普通の松葉菊よりも乾燥に強いです。

暖地では屋外で冬越しします。

2023年5月11日 (木)

きっとみつかる 四つ葉のクローバー栽培セット

P5022312_5_1 Four leaves clover Trifolium repens

本物のシロツメクサの‘四つ葉のクローバー’です。

「四つ葉のクローバー栽培セット」を買って育てたものです。

10株ほど四つ葉の出る株を選別して植え替えたのですが、

結局ほとんどが四つ葉の遺伝子を持つ種子でした。

P5022313_6_1 Trifolium repens

写真の株は種子の播き床で、四つ葉選別に落ちていて残されて

いた株ですが、この大きさになって初めて四つ葉が出ました。

P5102348_4_1 Trifolium repens

四つ葉で選別した株です。

早速ハダニがついていました。

害虫はハダニとダンゴムシが最悪です。

ハダニはすぐに株全体に広がり葉がダメになり駆除も難しいです。

ダンゴムシは新芽を食害します。

P5102347_3_1 Trifolium repens

ハダニの予防には葉水が良いとされますが、葉裏にも当てる

必要があり経験上あまり効果はありません。

半日陰で栽培管理しています。

2023年5月10日 (水)

セッコク`大川素心´

P5052321_1_1 Dendrobium moniliforme `大川素心´

石斛`大川素心´

セッコクの花の季節です。庭でも次々と咲いています。

P5052324_3_1 Dendrobium moniliforme `大川素心´

日本のセッコクは漢方では「少彦薬根(すくなひこのくすね)」と

呼ばれ健胃薬として用いられます。

中国の石斛は免疫力の向上などの効用があり、日本の石斛とは

違った用い方をされます。

P5082340_9_1 Dendrobium moniliforme `大川素心´

素心(そしん)の品種なのでバルブ(軸)の色も緑色です。

2023年5月 9日 (火)

シャクヤク`姫小町´

P5082335_5_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

芍薬`姫小町´の花。

開花初日で花径は約8㎝。

原種に近い品種ですが、根の薬効成分はギリギリ漢方薬に使える

程度しか含まれていません。

P5082337_6_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

芍薬は江戸時代に朝鮮から日本に渡来していて、日本には

自生しません。

日本に自生するのはヤマシャクヤク(Paeonia japonica)と

ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovate)だけです。

P5092343_2_1  Paeonia lactiflora `姫小町´

シャクヤク`姫小町´ 

開花2日目、より平開して花径は12㎝。

芍薬は中国では「宗」の時代頃から観賞用に栽培されていましたが、

薬用植物としても重要でした。

地下のゴボウ状の根を煎じて、頭痛・腹痛・下痢・腫れ物を

治すのに用いられました。

P5092342_1_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

シャクヤクは大苗で買った場合を除き、栽培の最初の年は

摘蕾して花を咲かさないようにして根を育てます。

2年目も花の数を制限し株の成長を助けます。

写真の株も2本芽が出ましたが、花を咲かせたのは1本の1個だけで

他は側芽の蕾を含め全ての蕾を小さい内に摘み取りました。

P5092344_3_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

原種に近いシャクヤクは日が当たらなくなると花を閉じます

花弁の傾性運動(開閉運動)。

花は七日間咲きました。

 

2023年5月 8日 (月)

Den.amabile

P5102345_1_1  Dendrobium amabile

Athecebium 亜属 Callista 節(節のKallistos ラテン語で‘とても美しい’の意味)

P5082338_7_1 Dendrobium amabile

デンドロビウム・アマビレ(旧学名 Dendrobium bronckartii

ベトナム北部の山岳地帯(標高1,000~1,500m)に産する蘭です。

学小名(amabilis はラテン語で「愛すべき・愛されるような」の意味)

の通り`愛らしい´花を咲かせます。

自生地では冬の間も降雨が続き湿度が高いのですが、日本での

冬の栽培は乾燥気味に管理します。

P5152369_10_1 Dendrobium amabile

P5192393_5_1 Dendrobium amabile

2023年5月 4日 (木)

エンセファラルトス・ホリダスの葉

P5042320_1_1 Encephalartos horridus leaf

エンセファラルトス・ホリダスの葉です。

小葉は先端が尖り、後縁部に2つの尖った部分があります

(1枚の小葉に3つの尖った部分があります)。

実生で繁殖されたものの中には交雑している物もあると

されているので、葉の特徴を見て本物かどうか判別します。

小葉は捻じれて3方向へ棘を向けています。

種小名のホリダス(ラテン語でhorrida)は、‘棘だらけの’

という意味です。

棘はとても鋭く、触ると痛いです。

2023年5月 3日 (水)

江戸細辛 かんとうかんあおい

P5032314_1_1 Asarum kooyanum var. nipponicum `葵錦´

かんとうかんあおい(Asarum nipponicum ,Heterotropa nipponica

の素心(花や葉柄が緑色)で葉模様の美しい物が選別され、

園芸品種となりました。

細辛`葵錦´の葉です。

P5032315_2_1 Asarum kooyanum var. nipponicum `葵錦´

葉の地模様などが鑑賞の対象となります。

写真では表現できていませんが、葉は光に当てるとキラキラと

輝きます。

年に一度、春に新しい葉が出てきます。

P5032317_3_1 Asarum kooyanum var. nipponicum `三保の松´

細辛`三保の松´

`葵錦´のように葉脈の模様が目立つものもあれば、`三保の松´

のように迷彩模様に見える物もあります。

地模様は何層か重なっています。

P5032318_4_1 Asarum kooyanum var. nipponicum `昭和錦´

細辛`昭和錦´

`昭和錦´は葉が暗い緑色になります。

葉の数も多くなる特徴があります。

どれも4号鉢に収まるぐらいのサイズ感で、観葉植物としても

有望です(日陰にも強い)。

愛らしい小型の植物で、種類も多いのでコレクション性が高いです。

葉が完成してからの水遣りは毎日ではなく、表土が乾いたら

灌水する程度にします。

Iris paradoxa の開花。

P4302301_1_1 Iris paradoxa

イリス・パラドクサの蕾。

開花の様子を順を追って掲載します。

P5012302_2_1 Iris paradoxa

蜂に擬態した花弁が出てきます。

P5012303_3_1 Iris paradoxa

外花被片はメス蜂のお腹の形に擬態していて、裏返ることで

完成します。

虫媒花なのでオスの蜂を引き寄せて、花粉を運んでもらいます。

P5022309_3_1 Iris paradoxa

内花被片には筋状の模様が入り美しいです。

西アジア原産のオンコキクルス(Oncocyclus)系アイリスです。

P5022311_4_1 Iris paradoxa

外花被片のアップ。

毛状突起が生えています。

<栽培>

花後は梅雨の頃、葉が緑色でも断水し鉢土ごと乾燥させて

夏越しさせます。

根茎を掘り起こしての乾燥保存も出来ますが、鉢土に

埋めたままの方が秋の回復が良好です。

鉢植えで育てます、地植えは基本的に出来ません。

秋に新芽が動き出したら水遣りを再開し成長させます。

雨除け栽培を推奨。

害虫はアブラムシに注意、バイラス病を感染させます。

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