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出穂(しゅっすい)しました、稲の花も咲いています。
白いオシベが見えます。
梅雨明けからの「土用」に干すものは梅干しだけではありません。
本も干しますし、田んぼの土も干します。
写真のプランター田んぼも水を張らずに土を乾かしています。
田んぼを干すことで、いつも水の中にある根を空気に触れさせ
呼吸させるとともに悪い菌を殺菌したりガスを抜きます。
Young mantis on Oryza sativa subsp. japonica leaf
プランター田んぼで小さなカマキリを見つけました。
クモもカマキリも苦手ですが園芸をしている以上「虫」との
関りは避けられません。
害虫を食べてくれますが、害虫が全くいなくなる訳ではありません。
食べる虫が居なくなると益虫も困りますから。
益虫はバランスを保ってくれます。
農薬を使うと害虫は全くいなくなりますが、被害のすべてを無くすこと
はできません。
園芸は二元論では成り立ちません。
葉鞘(ようしょう)の中から穂が出てきます。
暑い夏の間、イネは光合成を頑張って「お米」を生らせます。
「雷」は別名「稲光(いなびかり)」とも云います。
イネと関係が深く、雷が多い年はお米の稔が多いそうです。
一説では雷が空気中の窒素に作用し、稲が肥料として利用できる
形にしてくれるそうです。
エンセファラルトス・ホリダス(ヒメオニソテツ,姫鬼蘇鉄)
エンセファラルトスの仲間は光合成に十分な葉があれば無理して
毎年葉を出すことはありません。
新しい葉が出るかどうかには株の栄養状態や水遣りも関係しますが、
Encephalartos horridus の葉は7年間は健全に光合成をし続けられる
ので毎年葉が出るとは限りません。
去年の葉を切り落とせば株が危機を感じて新しい葉を出しますが、
葉を切ると地上茎の肥大が遅くなり、また地上茎を覆う鱗片も
枯れて表面がミイラ化します。
完全に枯れた葉を切り落とすだけの育て方をすれば、幹の表面は
写真のように生き生きとした状態になります。
このエンセファラルトス・ホリダスはドワーフとして入手したものです。
現在の地上茎の直径は約8㎝,葉の数は14本。
葉は多くついていますが幹の成長は遅いように感じます。
夏の時期は成長期なので、水をあげれば幹も根も太りますが、
水のやり過ぎは株を腐らす原因になります。
この株も1週間に一度水やりをする程度の水管理です。
水をあげなくても地下に貯蔵根があるので簡単には枯れません。
Dry in the Sun ,Umeboshi (Japanese pickled plums)
塩分約20%の梅干しを天日で干しました。
6月中旬に1㎏の熟し梅を買って200gの塩をして1.5升の甕に入れ、
重しをして漬けていたものです。
梅雨明けからの土用の間は晴天に恵まれることが多いので、
この時期に干します。
食感や味の向上のほか、日光の紫外線による殺菌で保存性が
高まります(梅酢も干します)。
写真の梅干しは「白干梅(赤紫蘇を使わない)」です。
無農薬の梅を使ったので、無農薬の赤紫蘇が手に入りません
でした(赤シソは自分で栽培するしかないです)。
写真の梅干しの量で1㎏です。
1㎏だと30㎝×25㎝の揚げ物用のトレー(網付き)で干せます。
1日に一回裏返し、夕方に梅酢の中に戻します。
できれば3日連続で天日に干します、2日目は梅酢に戻さず
夜も干したままで夜露に当てると皮が柔らかくなるそうです。
3年寝かせると最高の梅干しになります。
塩分20%の梅干しは10年間保存して食べることが出来ます。
Umeboshi(Japanese pickled plums)
表面に結晶化した塩がキラキラと光ります。
シュロチク(棕櫚竹,棕梠竹)は涼やかな葉姿で、椰子の仲間なので
南国の雰囲気も併せ持ち、観賞用に人気があります。
京都の坪庭などでよく見かけます。
棕櫚竹‘白青殿’は、シュロチクの葉に白斑が入ります。
シュロチクの斑入りはとても珍しく価値があります。
一見普通のシュロチクでも「斑」が入っているだけで一段上の
観葉植物になります。
ただしシュロチク`白青殿´の良い系統の物は希少で、上の
写真のように「斑」が派手だと葉が枯れ込みやすく、綺麗に
育てるのが難しいです。
斑が地味で少なく葉緑素のある部分と共存している様な葉の
シュロチクを選ぶと管理がしやすいです。
株元に子株が出ています。
子株は親木の株元から少し間隔を開けて生えてきます。
同じ親木から出てくる子株も斑の入り方は様々で、良い系統を
残すようにします。
葉に斑が入るかどうかは幹に沿う葉柄を見ることで分かります。
シュロチクは利用価値が高い植物ですが、少し耐寒性が無いので
大阪の平野部でも冬は寒冷紗を掛けて霜による葉枯れを防ぎます。
根詰まりを起こすと葉色と生育が悪くなります。
植替えの際はヤシ科なので根を切らないようにします。
フウラン`大江丸の縞´に花が咲きました。
富貴蘭(フウラン)は花に香りがあるためか貴族の間で
観賞用として流行りました。
斑入り種は緑葉種に比べ花が咲きにくいです。
富貴蘭は「根」も鑑賞対象となります。
写真のように根の先が赤くなるものは「ルビー根」と呼ばれます。
「根」が鑑賞対象となるのは世界的にも珍しいことです。
綺麗な斑が入った新芽も伸びてきています。
自生地ではフウランは樹上に着生し育っています。
根は通風を好み、普通はミズゴケで植え素焼鉢で育てます。
Ficus carica ‘Mary Lane seedless’
イチジク`メアリーレーン´の夏果が熟しました。
枝の上に見える秋果はまだ小さく青いです。
夏果は梅雨の時期で、あまり日照に恵まれないので秋果の
方が糖度は高いです。
大きさは夏果の方が大きい。
イチジク`メアリーレーン´はイチジク特有のつぶつぶの
食感が無いので、甘くとても美味しいです。
Ficus carica ‘Mary Lane seedless’ fruit
やはり見た目が悪いですね。
とても高品質で糖度も高い品種なのですが、市場にはあまり
出回りません。
育てないと食べられない、家庭果樹の醍醐味ですが苗がそれほど
売られていません。
写真の物は接木苗です。
挿し木の自家製苗はフリマアプリで売られているのですが、本格的な
苗は見当たりません。
イチジクは広く長く根をはるので地植え推奨。
鉢植えでは難しいです。
Tillandsia spiralipetala flower
チランジア・スピラリペタラの花。
花の大きさは約4㎜。
茶色の花を咲かせ、学小名は捻じれる花弁に由来します。
着生させているコルク栓の長さが4.5㎝。
チランジア・スピラリペタラは小さいですが、トリコームが
豊富で繊細な可愛さがあります。
Tillandsia spiralipetala flower
チランジア・スピラリペタラの花序の様子。
栽培は3日に1度の霧吹きの水遣りで大丈夫ですが、イオナンタ
よりも少し水を欲しがります。
65%の遮光下で、風通しを良く管理します。
何かに着生させた方が育てやすいです。
耐寒性は5℃まで。
Tillandsia spiralipetala flower
花序に2つ目の花が咲きました。
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