安南 染付 魚紋皿
中国製のベストセラー。
清朝時代に安南(ベトナム)に輸出された染付
(コバルト顔料で絵付け)の白磁皿です。
皿の直径は約14㎝。
図案は鮎魚(でんぎょ・ナマズ)です。
中国語では「魚」は「餘(余)」とおなじ読みで、
「年年有餘(毎年余裕のある暮らしができる)」という
意味の‘おめでたい’文様です。
この皿の魅力は何といっても魚を描く勢いのある筆遣いです。
大量生産品ですので短時間に絵付けを済ませるために、
熟練の職人が一気呵成に描いています。
大量に生産された皿ですが、高台の中も釉薬が
施されていて丁寧に作られています。
皿の裏にも染付で文様があしらっています。
あまり飾り気のない洒落た図柄が日本人の美意識にも
響き、多く残されています。
皿の表面に文字や記号が削ってあるものが存在しますが、
意味は未だ不明のようです。
« Tillandsia ionantha | トップページ | Tillandsia capillaris v. incana として入手。 »
「美術 art」カテゴリの記事
- 蛸唐草の莨道具 と 蛸唐草について。(2025.06.27)
- 囲炉裏 五徳 大型(金輪)Trivet(2024.11.24)
- 黒木国昭 花 ぐい呑み,猪口,酒器(2024.10.05)
- 小林東五 井戸茶碗・井戸杯 Ido Tea bowl・Ido Sake cup(2024.06.23)
- 方赫山 青瓷越州花文平茶碗 高麗青磁(2024.06.22)
« Tillandsia ionantha | トップページ | Tillandsia capillaris v. incana として入手。 »
コメント