蛸唐草の莨道具 と 蛸唐草について。
蛸唐草の火入れと灰落し Takokarakusa Imari smoking tools
古伊万里の蛸唐草の火入れと灰落しの煙草道具(莨盆)です。
裾文様(すそもんよう)は蓮弁文(蓮の花の花弁)です。
図案が蛸唐草に簡略化される前は、上の写真のような花と葉が
存在する文様でした。
元をたどると、ヘレニズム文化の影響でギリシャなど西方から
伝わった図柄です。
二重線の蛸唐草 Tako Karakusa pattern
江戸時代中期頃の蛸唐草には線で輪郭線を描いた後に、中を
濃み(だみ,コバルト顔料)で彩色したものがあります。
蛸唐草がコバルトの線に囲まれているので、二重線の蛸唐草と
呼ばれ、高級な器に用いられています。
江戸時代も後期になると、蛸唐草は一筆書きで描かれるようになります。
間の抜けたような図柄が多くなる中、上の写真の様に腕のある職人に
よる絵付けでは二重線の蛸唐草にも引けを取りません。
口縁文様ですが、高級な器では折り返し部分の口縁文様が↑の写真
の様に「卍襷文様(まんじたすきもんよう)」になっています。
一般的には折り返しの口縁文様は「四方襷文様(しほうたすきもんよう)」
であることが多いです。
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