無料ブログはココログ

ハーブ herb

2023年5月24日 (水)

マスチック・タイムの剪定。

P5202395_2_1 Thymus mastichina

マスチック・タイムの開花時期です。

Mastic thyme 別名:スパニッシュ・マジョラム(Spanish

Marjoram)。

花が咲く時期が一番香りが強いので、マスチックタイムの剪定は

好きな作業です。

P5202396_3_1 Thymus mastichina

それにしても茂っています。

このままだと開花に株の力を使ってしまい弱るので、剪定

をして栄養成長に戻します。

また、剪定をしないと株が混みあう事で株が蒸れて枯れてしまいます。

乾いた地中海性気候で育つタイムにとって、梅雨の時期の様な雨は

大敵で、株の内部が乾きにくくなり枯れる原因となります。

P5202399_4_1 Thymus mastichina

マスチック・タイムの花です。

直径2㎜ほどの小さな花をフワフワとした花序に咲かせます。

P5202400_5_1 Thymus mastichina

↑剪定後のマスチック・タイム。

剪定は思い切ってバッサリといきますが、必ず葉がついている

部分の上で切ります。

葉の無いところまで枝を剪定してしまうと、その枝は枯れ込んで

しまいます。

P5202401_6_1 Thymus mastichina

兎に角、マスチック・タイムの剪定の一番の目的は株元の

通風を確保することにあります。

P5202402_7_1 Thymus mastichina

これは挿し木してまだ若い株です。

剪定をすることで枝数も増え、綺麗にまとまった株姿になります。

 

2023年5月21日 (日)

ラベンダーが好きなのです。

P5152358_2_1 Lavandula angustifolia ‘濃紫早咲き3号’

ラベンダー(Lavender)の中でも特に「濃紫早咲き3号」という

品種が好きです。

萼の色が理想的な紫色で、少し耐暑性もあるので育てやすいです。

P5192388_1_1 Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

暖地の大阪の平野部でも何とか枯らさずに株を維持しています。

西日を避け、雨除けをして栽培しています。

ある程度の大きさの鉢(釉のついていないもの)を使います。

花後の剪定をします(暖地では春の強剪定はしません)。

秋の植替えの時に根も軽く剪定をして株をリフレッシュさせます。

P5192389_2_1 Lavandula `長崎ラベンダー ナイトブルー´

耐暑性が強く、暖地でも有望なコモン系ラベンダー(Lavandula

angustifolia)長崎ラベンダーです。

↑の写真は、長崎ラベンダーの中でも特に萼の色が濃い`ナイトブルー´

という品種の花穂です。

株のまとまりも良く、綺麗なラベンダーです。

P5202403_8_1  Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

↑ラベンダー`濃紫早咲き3号´の花。

薄紫色の花を咲かせます。

触れると良い香りがします。

P5202394_1_1 Lavandula angustifolia `濃紫早咲き3号´

ラベンダー`濃紫早咲き3号´の株姿です。

あまり綺麗に仕立てられていません、下葉が枯れ上がっていて

少し見苦しいです。

花上りも少ないのですが、枯れていないのでこれで構いません。

2023年5月16日 (火)

Wild Strawberry ワイルドストロベリー

P5152359_3_1 Fragaria vesca var. semperflorens

サカタのタネさんの「四季なりイチゴ」です。

赤く大きな実が生りました。

このワイルドストロベリーは走茎(ランナー)が伸びないので、

栽培管理がしやすいです。

P5152360_4_1 Fragaria vesca var. semperflorens

実(花托)の大きさは約1.5㎝。

イチゴはとても甘い香りがします。

ワイルドストロベリーの種蒔きのコツは、好光性種子なので

覆土をしない事と、乾かさない事です。

特に、種子を蒔いた鉢土を乾かしてしまうと発芽しなくなるので

注意が必要です。

2023年5月 9日 (火)

シャクヤク`姫小町´

P5082335_5_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

芍薬`姫小町´の花。

開花初日で花径は約8㎝。

原種に近い品種ですが、根の薬効成分はギリギリ漢方薬に使える

程度しか含まれていません。

P5082337_6_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

芍薬は江戸時代に朝鮮から日本に渡来していて、日本には

自生しません。

日本に自生するのはヤマシャクヤク(Paeonia japonica)と

ベニバナヤマシャクヤク(Paeonia obovate)だけです。

P5092343_2_1  Paeonia lactiflora `姫小町´

シャクヤク`姫小町´ 

開花2日目、より平開して花径は12㎝。

芍薬は中国では「宗」の時代頃から観賞用に栽培されていましたが、

薬用植物としても重要でした。

地下のゴボウ状の根を煎じて、頭痛・腹痛・下痢・腫れ物を

治すのに用いられました。

P5092342_1_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

シャクヤクは大苗で買った場合を除き、栽培の最初の年は

摘蕾して花を咲かさないようにして根を育てます。

2年目も花の数を制限し株の成長を助けます。

写真の株も2本芽が出ましたが、花を咲かせたのは1本の1個だけで

他は側芽の蕾を含め全ての蕾を小さい内に摘み取りました。

P5092344_3_1 Paeonia lactiflora `姫小町´

原種に近いシャクヤクは日が当たらなくなると花を閉じます

花弁の傾性運動(開閉運動)。

花は七日間咲きました。

 

2023年4月30日 (日)

シスタス `スノーホワイト´

P4282292_2_1 Cistus ‘Snow White’

シスタス`スノーホワイト´の花。

花径は約5㎝です。

花は1日で散ってしまいますが、次々と咲かせます。

P4282291_1_1 Cistus ‘Snow White’

枝先に蕾が何個かまとめてつきます。

シスタスは地中海性気候の様な環境を好みます。

日当たりが良く、水はけの良い場所に植えます。

P5012304_4_1 Cistus `Snow White´

枝先に集まる蕾の様子。

苞葉が特徴的です。

2023年4月29日 (土)

シロバナムシヨケギク

P4282298_1_1 Tanacetum cinerariifolium

シロバナムシヨケギク

蚊取線香の原料として有名な花です。

花には殺虫成分のピレトリンが含まれていて、乾燥させ

アルコールで抽出すると人間や動物に安全な自家製農薬を

作ることが出来ます。

P4282299_2_1 Tanacetum cinerariifolium

写真の花の苗は広島県因島から送っていただきました。

園芸用の除虫菊と違い、殺虫成分をしっかりと含有しています。

庭に植える草木は、できるだけ人間にとって有用な物を選んでいます。

花後には地際10㎝ぐらいの所で刈り取り、通風を確保します。

梅雨の雨や夏の高温が苦手なので、大胆に刈り取り枯葉を

除去することで夏越しを図ります。

2023年4月23日 (日)

茶の木

P4192264_1_1 Thea sinensis var. sinensis `つゆひかり´

一針二葉の茶の新芽です。

これを摘み取り製茶します。

ウーロン茶は大きく育った葉を利用します。

亜熱帯が原産のチャノキですが、var. sinensisはある程度

耐寒性を備えるように品種改良されているので北限は福井県や

仙台でも栽培されています。

紅茶用には耐寒性が弱いアッサム種が使われます。

P4192265_2_1 Thea sinensis var. sinensis ‘つゆひかり’

チャノキは根が広く張るので鉢植えでの栽培は難しいです。

害虫は、葉に含まれるカフェインが多くの生物にとって毒なので

発生は少ないのですがチャドクガが着くことがあります。

大きく育ち木全体に散乱すると駆除が難しいので、卵の内(葉ごと

取り除く)か集団でいる段階で駆除(着火ライターで焼却)します。

何よりも観察が大事です。

チャドクガの毒の毛針は風でも飛散するので駆除にはビニル手袋を

使うなど注意が必要です。

毒毛針が刺さった場合は粘着テープを刺された箇所に貼り剥がして

取り除きます。

 

2023年4月18日 (火)

ワイルドストロベリー

P4162255_6_1 Fragaria vesca var. semperflorens 四季なりイチゴ

Wild Strawberry

サカタのタネさんのワイルドストロベリー(四季なりイチゴ)。

ランナー(走茎)が出ないので管理がしやすいです。

今年初めての実が生りました。

イチゴは花や草姿がとても可愛いです。

2023年4月14日 (金)

サンショウ(山椒)の苗の選び方のポイント2。

P4132238_2_1 Zanthoxylum piperitum 花山椒

花山椒の花です。

苗を買う場合は必ず枯れにくい台木に接がれた接木苗を

選ぶようにしましょう。

代表的な品種

・花山椒(花や葉を利用する。花は佃煮に、葉は高級料亭

 などで風味付けに利用)

・朝倉サンショウ(Fagara inerme棘無しで葉や実を利用する)

・ブドウ山椒(実が豊産性、葉も利用できる)

・華北(中国)サンショウ(Zanthoxylum bungeanum 中華料理の

 花椒(ホワジャオ)用)

P4132241_4_1 Zanthoxylum piperitum 花山椒

果実に多い辛みの成分はサンショール,サンショウアミドで、

香りの成分はオイゲノール,シトロネラール。

葉をお吸い物に浮かべるだけで、本格的な日本料理になります。

「魏志倭人伝」には日本人は山椒の使い方を知らないと書いて

ありますが、縄文時代の遺跡には山椒の痕跡があるそうです。

P4132240_1_1 Zanthoxylum piperitum 花山椒

サンショウの若い葉は「木の芽」と呼ばれる。

サンショウの木は「山の宝石」とされ、料理の風味付け以外にも

漢方薬や民間薬として健胃・整腸・虫下し(消化器官の寄生虫)

・駆風(風邪などの喉の痛み)に使われ、食欲増進作用もあります。

P4132242_5_1 Zanthoxylum piperitum blossoms  花山椒

収穫した山椒の花。

<育て方>

植え場所は西日と夏の強光線を避けられて、水はけの良い所。

根腐れしないように水捌けが重要ですが保水性も大切です。

地植えで育てるのが簡単です。

アゲハ蝶が飛ばない様な半日陰に植えると、アゲハの幼虫の

食害の被害が減ります。

P4132245_6_1

山椒の花の佃煮を作りました。

花の収穫のタイミングは花粉が出た頃です。

収穫の期間が非常に短く、とても手間がかかるので

高級食材です。

 

 

2023年2月10日 (金)

薬草園を目指して。日向当帰

P2082135_6_1 Angelica tenuisecta var. furcijuga

ヒュウガトウキ(日本山人参)の新芽です。

基本的には常緑です。

薩摩藩では「神の草」とよばれ門外不出の薬草でした。

薬局方(やっきょくほう)では根を利用しますが、葉にも

薬効があります。

 「庭」は人にとって有益な物でないと無意味です。

庭のルーツが薬草園(ハーブガーデン)やキッチンガーデンで

ある事は多いです。

薬用や食用にできる植物を庭に植えることは大切です。

 ヒュウガトウキは薬効が強いので利用する際は薬剤師さんや

お医者さんに相談してください。

より以前の記事一覧

2023年9月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

最近のトラックバック