Encephalartos horridus dead dry leaf
エンセファラルトス・ホリダスの枯れ葉。
観察によるとエンセファラルトス・ホリダスの葉は
7年間は現役で光合成できます。
エンセファラルトス・ホリダスの地上茎。
写真の幹の表情が本来のホリダスの鱗片です。
毎年、健康な葉を切ってしまうと葉の基部の鱗片部分が
枯れて幹がミイラの様な外観になってしまいます。
エンセファラルトス・ホリダスはトゲトゲの葉が
幹を覆うように生えます。
Encephalartos princeps dead dry leaf
エンセファラルトス・プリンセプスの枯れ葉。
E.プリンセプスの葉も7年間ぐらい光合成します。
葉は、決して毎年生えかわるものではありません。
写真のエンセファラルトス・プリンセプスは2年連続で
新しい葉を出していません。
Encephalartos princeps dead dry leaf
これ位枯れて乾燥したら葉柄の根元から切ります。
枯れ葉を放置すると株元の風通しが悪くなり、カイガラムシ
等がつきやすくなります。
エンセファラルトス・プリンセプスの幹。
葉を切らないと幹の太りが早くなります。
写真の株も幹の直径が10㎝オーバーです。
下の方の葉が買った当時の物なので、どれだけ成長したのかわかります。
左がプリンセプスの枯葉,右がホリダスの枯葉。
両方共、ドワーフタイプ(矮性株)として入手した当時の
葉なので長さは20㎝程です。
現在に生えている葉は両種ともに買った時よりも大型化しています。
毎年葉を切るとエンセファラルトス(オニソテツ属)は弱ります。
樹勢が弱ると短い葉を出すようになります(盆栽と原理は同じです)。
葉を切り無くすことで強制的に葉を出さすことはできます。
中心部の2本が今年の新しい葉です。
新しい葉が出るときに日照不足だと徒長した葉(小葉と小葉の間が
伸びた葉)になります。
日光には十分充てるようにします。
葉は自然に枯れるまで切り取らないので、写真のように葉の数が
多くなります。
そうした方が地上茎の太りが早くなりますし、地上茎の表面を
覆う鱗片が枯れるのを防げます。
新しい葉の根元付近。
細かい毛で覆われています。
葉の付く鱗片と、葉のない鱗片があることがわかります。
新しい葉の成長が急速なのは、柔らかい状態の葉を食べられない
様にするためだと思います。
オニソテツ属も全てが恐竜が絶滅した後に進化したものですが、
その遺伝子の記憶の中には草食恐竜への対抗策が組み込まれています。
エンセファラルトス・ホリダスの葉の棘も、葉が小さい内は
柔らかいです。
エンセファラルトス・ホリダスに新芽が出てきました。
去年は葉が出ませんでした。
種小名のhorridaはラテン語で「棘だらけの」という意味です。
今年は葉が2枚展開するようです。
上の写真から二日目の様子。
新しい葉は急速に成長します。
水遣りの回数は少な目が基本です。
鉢の用土が中心部まで乾いても枯れることはありません。
鉢土が乾いたら、たっぷりと水をあげます。
水遣りの時は、水が葉や地上茎にかからない様にします。
サイカス・カイルンシアナのドワーフフォームです。
葉の大きさは長さが10㎝程度です。
小さな鉢で育てているので、サイカス・カイルンシアナの紡錘根が
とぐろ状になっています。
細い根の所々に粒状の部分がありますが、これがソテツのサンゴ根です。
Cycas cairnsiana coral-like roots
このサンゴ根(coral-like roots ,Coralloid roots)には
シアノバクテリア(藍藻類, Nostoc sp.)が共生していて空気中の
窒素を固定してソテツが利用できる養分として供給しています。
ソテツ類が痩せ地でも生育できる理由です。
シアノバクテリアはオーストラリアなどで見られるストロマトライト
を形成する原核生物として有名で、地球で初めて酸素を作り出した
生物です。
この写真を見ると一目瞭然です。
下半分は毎年、葉が切られてしまった部分です。
健全な葉を切られたために葉柄の切り口が大きく、幹を覆う
鱗片もミイラ化しています。
上半分は葉を毎年切らないように(葉が自然と枯れるまで切らない)
栽培した部分です。
葉が自然に枯れると葉柄の断面が小さくなるので切っても目立ちません。
エンセファラルトス・ホリダスの葉は、当地の栽培環境では
7年間は光合成しますので、毎年葉の数も増え幹の太りも早くなります。
また、葉を切っていないので葉柄の根元の部分が枯れずに、綺麗に
幹を覆っています。
葉を切ると盆栽のように樹勢を弱める事が出来るので小さな葉を
出すことが出来ます。
毎年、新しい葉を出させることもできます。
ただし、本来のトゲトゲの葉が幹を包み込むような姿にはなりません。
現役で光合成をしているエンセファラルトスの葉を切ることは
本当のオニソテツの栽培では無いと思います。
2021年の葉が4枚展開しました。
苗が小さい頃は色付きが悪かったのですが、株が大きくなるにつれ
葉色が安定してきています。
ネット検索をすれば、もっと発色の綺麗な黄金ソテツ
がたくさん見つかります。
古い葉もこの時期になると、少し黄色く色付きます。
矮性ソテツなので株幅は約60㎝とコンパクトです。
時々、松葉芸の葉も出します。
幹の直径は7㎝です。
鉢を大きくして株を充実させると発色が良くなるかもしれません。
黄金ソテツの発色には、日照時間と気温が重要とされています。
大阪で育てていて感じることは、数年前よりも確実に葉が黄色く
発色しやすくなっている事実です。
地球温暖化は黄金ソテツの栽培にはプラスに働いています。
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