原種バラ ロサ・ガリカの実です。
実が色付いてきました、長さが1.5㎝。
名前の由来はフランスの古い呼び名のガリア地方からきています。
もう少し熟したら種子を取り出し、発芽抑制物質を洗い流し
採り蒔きをすると苗が得られます。
バラは発芽率がとても悪いです。
また、他品種との交雑の可能性もあり、実生をしても良い花が咲く確率は
低いです。
今年に発芽したロサ・ガリカの苗です。
1株だけですが、25㎝ほどの茎が2本,10㎝ほどの茎が1本育っています。
ロサ・ガリカの花弁に入る白い斑点がウイルス病ではないかと思い、
実生を試みました。
順調に育てば来春には開花しますが、どの様な花が咲くのかは未知数です。
今のところ病気には強いようです。
ハマナスの花 花径は約8㎝。
ハマナスの花はバラの良い香りがします。
性質も丈夫(病気になりにくい)で原種バラの中では特に好きです。
花色は様々な系統があります。
ハマナスの蕾は、まさに薔薇の印象です。
花はすぐに散るのですが、大株すると開花期間を長くできます。
棘が多いので敬遠されがちですが、上手く栽培すれば紅葉も楽しめ
魅力の多い薔薇です(秋に葉が黄色く色付く系統もあります)。
ハマナス交配(ハイブリッド・ルゴサ)系統のバラにも丈夫で
美しい品種が多いです。
バラの香りは開花一日目が強く香ります。
香水かと思うぐらいの香りがします。
2日目のハマナスの花。
香りは弱くなっています。
だいたい二日咲いて散ります。
実が生る様子も綺麗なので、花ガラは残したままでも良いです。
花ガラを摘むと返り咲きしやすくなります。
この花は三日目も咲いています。
気温がまだ低いのか、曇りの日があったのが花を長く持たせた原因だと
思います。
ロサ・ガリカの花です。
ロサ・ガリカは最も古い栽培バラとして有名で、古代ギリシャ,ローマ帝国
でも育てられていました。
自生地が広い為、または交配育種の結果、花色や花弁数にはバリエーション
(系統)がいくつも存在します。
ローマ帝国では貴族の館での宴の時にロサ・ガリカの花びらを天井から
降らせたそうです(香りを楽しみます)。
写真の接木苗のロサ・ガリカの花弁には白い斑点が入ります。
white spots on petal of Rosa gallica
写真は、花弁に入る白い斑点。
これをウイルス病の影響と考えて2年前から実生に挑戦していました
(実生するとウイルスから逃れられます)。
↑の写真の方が白い斑点が判りやすいです。
本当ならば別株のロサ・ガリカとクロス交配させたかったのですが、
ロサ・ガリカの苗を売っているところがほとんどありません。
まだ、双葉が残るロサ・ガリカの幼苗です(本葉が出ています)。
雑草と間違えそうですが、2年間種を蒔き続けて初めて1つ発芽しました。
1年間栽培して来年の春に開花予定。
栽培品種の薔薇のほとんどは雑種なので、普通は実生はしません
(実生で育てても良い花が咲く確率は極めて低いです)。
でも今回を機にネットで調べると結構実生に挑戦している人がいて
驚きました。
バラの種子は概して発芽率が悪いらしいです(2年間の経験上もそうです)。
まして、クロス交配ではなく自家受粉させた種子なので弱いです。
この小さな苗が無事に育つか判りませんが(そもそもご近所の園芸品種の
花粉で受粉している可能性もあります)、花弁に斑点入らないロサ・ガリカ
の花が咲く事を期待しています。
ロサ・ガリカの花は夕方になると花弁を閉じます。
翌日、日が昇るとまた花を広げます。
Rosa rugosa
ハマナスの花(花径は約9㎝)。
ローズピンクの花色が鮮やかです。
花色は自生地や系統で異なります(薄いピンク色や白色もあります)。
花は一日花で翌日には花弁が散りますが、大株にすると次々と咲くので
長い間楽しめます。
香りの良さ(香油の原料になります)や丈夫さ、病気に強いなど魅力の
多い薔薇です。
花や根を染料としても使われます。
寒い地域に自生するバラですが、暖地の大阪の平野部でも育ってくれます。
タカネバラ(蔵王・不忘山(ふぼうさん)系統)の花が咲きました。
花形が良い選別品種で、山採りではありません。
2013年に苗を買って一度も開花していなかった株です(去年に蕾を
着けましたがイモムシに食べられました)。
7年越しの執念の開花です。
肥料が少なかったのかもしれません。
花径は3.5㎝ほどの小輪です。
近年、タカネバラとして売られているものは別種であることが多いです。
オオタカネバラと違い小葉が多いです。
本物のタカネバラは樹高は25㎝ぐらいと低く、全体に小柄です。
株元の地下からシュートを出し増えます。
枝の寿命は短く、株元からの新枝で更新するようです。
蕾のときは濃いローズピンクです。
花を横から見た様子。
暖地の大阪の平野部でも、結構栽培できます。
夏は半日陰で強光をさけますが、その他は丈夫です。
雨除けもしていません、葉に病気が出ますが株は枯れません。
Rosa nipponensis
開花翌日のタカネバラの花。
タカネバラの花は一日花です。
花弁はすぐに散ってしまいました。
食香バラ`紫枝(ずず)´の花です。
花径は10㎝ほど。
中華人民共和国の香料用の品種です。
一輪咲いただけでも株の周りがバラの香りになります。
食香バラ`紫枝´は四季咲きですが、返り咲きするぐらいで
大阪の夏は暑すぎて開花を休みます。
食香バラ`紫枝´の花は開花してから2日ぐらいで散ってしまいます。
うどんこ病や黒星病にあまり罹りません。
ハイブリッド・ルゴサを育てているような感じです。
チュウレンジハバチなどの害虫は普通のバラと同様に発生します。
香りは、花が開いた時が一番強く香ります。
夕方には香りが無くなってしまいます。
花を収穫するなら午前中の半開きの時に行います。
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